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ダイソン、2020年に電気自動車を投入へ 400人を超える特別チームを編成、2900億円以上を投資

» 2017年09月27日 12時17分 公開
[ITmedia]

 英Dysonが電気自動車を開発し、自動車市場への参入を目指していることを明らかにした。同社は9月26日(現地時間)、チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏が全社員にあてたアナウンスの内容を明らかにした。

ジェームズ・ダイソン氏

 ダイソン氏は、世界的な大気汚染問題の解決策として電気自動車に着目。新たなバッテリー技術やモーターを開発を進め、その技術でヘアードライヤーやコードレス掃除機など新ジャンルの製品を次々と投入している。

 「今ダイソンは、私たちが作り上げてきた様々な技術を用いて1つの製品を生み出す機会を手にしています。今日、私はダイソンが2020年の発売を目指し、バッテリー式電気自動車の開発を開始しているということを、皆さんに直接お伝えしたいと思います」

 既に自動車業界出身のエンジニアなどを集めた特別チームの編成を開始しており、現時点で400人を超えるという。引き続き人材の雇用を進めていくとともに、プロジェクトに対して20億ポンド(約2900億円)以上を投資するとしている。

 「この世界最大の環境へのリスクの解決策を提示することは、ダイソンの使命です。全貌に関しては、来るべき時期に皆さんに共有したいと考えており、私自身もその日を心から楽しみにしています」(ダイソン氏)

ダイソンが自動車に関心を寄せたのは初めてではない。画像は1990年代にダイソンが開発したディーゼル排気ガス捕集装置のスケッチ。しかし市場の関心は低く、プロジェクトは中止せざるをえなかった

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