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存在感高まる「ワイヤレス」 ポタフェス2017冬 クアルコムも参戦(2/2 ページ)

» 2017年12月16日 23時18分 公開
[井上輝一ITmedia]
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茶楽音人は材質変更&新イヤーチップのCo-donguriを参考出展 独自の新ブランドも

 茶楽音人ブランドを扱うTTRは、イヤフォン「Co-Donguri 雫」のフロントキャビネットの材質をアルミニウムから真ちゅうに、ケーブルを3芯から4芯のOFCケーブルに変更した「Co-Donguri Brass」と、「雫」を2.5mm 4極と4.4mm 4極のバランス接続に対応させた「Co-Donguri Balance」を参考出展した。

材質を真ちゅうにした「Co-Donguri Brass」とバランス接続に対応した「Co-Donguri Balance」

 Co-Donguri Brassは、材質を真ちゅうとすることで「上品な音に仕上がった」(担当者)という。さらにイヤーチップには、従来の「SpinFit」ではなく、腹部に膨らみがある新たなイヤーチップの導入を検討している。このイヤーチップには低音域を強調し、高音域をある程度減衰させる役割があるという。

 Brassの発売は2018年の「早い時期」、価格は「雫よりは材質的に上がってしまうが、抑えめを考えている」とのこと。

 また、TTRは茶楽音人とは他に、新たなブランド「Artio」(アルティオ)を参考出展、同ブランドから出る2種類のイヤフォンを展示している。2機種ともダイナミック型ドライバーを1基搭載するモデルで、1機種は1万3000円程度、もう1機種は5万円程度を想定している。

TTRの独自ブランド「Artio」の1万3000円程度の機種
同じく「Artio」の5万円程度の機種

Astell&Kernは歴代AKシリーズの分解基盤を展示

 子会社のハイレゾ配信サイトgroovers Japanからポータブル音楽プレーヤー「ACTIVO CT10」を発表したiriverは、groovers Japanの隣のブースで同社の実機の他に、歴代のAKシリーズを分解した基盤を展示している。

歴代AKシリーズの分解基盤

無料デジタル放送の「i-dio」どうなった?

 ジャパンマルチメディア放送は、VHF-Low帯(99M〜108MHz)を活用して放送する「i-dio」のブースを出展している。

「i-dio Wi-Fi チューナー」と、i-dio Wi-Fi チューナーと連携する据え置き型ハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー「Kiwi Player」

 ブースでは、サービス開始時に5万人のモニターに配布していた「i-dio Wi-Fi チューナー」や、i-dio Wi-Fi チューナーと連携する据え置き型ハイレゾ対応デジタルオーディオプレーヤー「Kiwi Player」を展示している。

 i-dioは2017年12月現在、関東、甲信越、東海、北陸、近畿、九州、沖縄で放送を展開しているが、同エリア内であれば、チューナーなしでもスマートフォン(iOS/Android)向けアプリを利用することで無料で視聴できるようになっている。

 VHF-Lowでの放送と平行してインターネットでの放送も行うことについて、担当者は「やはり、チューナーを買わないと放送を聞けないというのは、多くのことがスマートフォンで完結する今の時代には厳しい」という。とはいえ、放送の遅延でいえばチューナーで聞いた方が低遅延で聞けるため、VHF-Lowとインターネットでの放送は今後も平行していく考えだという。

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