朝時間でも作れる手軽さで、懐に優しく、かつおいしいサンドイッチランチを作ってみようという本連載。これまで具にしてきた材料は、ジャムやチーズ、野菜、麺類(焼きそば)などばかりでした。
でも、サンドイッチの具材の主役といえば、やはり肉や魚といったタンパク質。料理オンチ向けお手軽弁当といえど、ここは避けて通れません。そこで今回はシーフードサンドイッチを作ることにしました。もちろん、調理の手間は最低限に抑えてあります。
まず選んだ具材はツナ缶。いわゆるシーチキン(はごろもフーズの製品名)ですね。経済的で、オイルをしぼればローカロリー、火を通さずに食べることができ、用途も幅広く、おまけに長期保存が可能な万能食材です。そんなツナ缶ですが、オーソドックスに作るのでは面白くないので、“にんにく”でひと手間加えてみました。
「にんにくをサンドイッチにどう使うんだ?」という気がするかもしれません。でも、にんにくとツナを使ったパスタなどもあることを考えると、さほど違和感はないですよね? ツナとにんにく(=ガーリック)で、名付けて“ツナガリ”サンドイッチです。
ちなみに、にんにくは味付けとしてではなく“魚の臭みを取りつつ、風味を出す”ために使います。あくまで臭み取りがメインですので、少量でOK。また、使うのも生のにんにくではなく、顆粒タイプのパウダーです。
食べてみた感想ですが、にんにくパウダーでこれほど臭みがキレイに消えるとは思いませんでした。ツナ缶の臭みは個人的にはさほど気にしないのですが、臭みがないほうが香ばしくて美味。我ながら、これは予想外のおいしさです。
臭みが消えたシーチキンの、魚とチキンの中間点のようなアッサリさがやみつきになりそう。ちょっとおおげさですが、ヨーロピアンなテイストです(実はヨーロッパに行った経験はないですが……)。恐るべし、にんにくパウダー。
サンドイッチ以外にも、炒め物やサラダ、和え物のアクセントとして、日常の料理にも使えそうです。また、タマネギを多めに入れたせいで歯ごたえも十分でした(タマネギの薬味効果もあるのかもしれません)。
最後にツナ缶マメ知識を。Wikipediaによれば、日本で販売されているツナ缶の原材料は、主にビンチョウマグロ、キハダマグロ、カツオだそうです。てっきりツナ缶=マグロ100%かと思っていたのですが、カツオも使われているのですね。これまで何も意識せずに食べていました。
ツナ缶は、サプリメントでなじみ深いEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエンサン酸)などを含み、高い栄養価を誇ります。ランチとして、もしくは休日のおやつに、“ツナガリ”サンドイッチをぜひお試しあれ。
血液の凝固を抑え、血液中の中性脂肪を減らす効果があり、血液をサラサラにしてくれる。また、血液中の悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす作用もあるため、動脈硬化、脳卒中、高血圧などの生活習慣病(メタボリックシンドローム)の予防や改善にも効果がある。
魚に多く含まれ、人間の脳の神経細胞や脳細胞などに多く存在して、その発達や機能の向上に大きな影響を与える。また、DHAには悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすなどEPAと同様の働きをしており、生活習慣病の予防などに効果を発揮する。
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