写真と動画で解説する「Xperia NX SO-02D」「Xperia acro HD SO-03D」(2/3 ページ)
ディスプレイ、CPU、カメラ、UIなど従来のXperiaシリーズから大幅な進化を果たした「Xperia NX」と「Xperia acro HD」。外観からソフトウェアまで、その主な見どころをチェックした。
NXとacro HD、スペックの違いは?
Xperia NXとXperia acro HDのスペックの違いは以下の表の通り(参考までにXperia arc/acroのスペックも掲載した)。NX/acro HDのチップセット、ディスプレイ、カメラは同じ。ディスプレイの輝度はarcよりも25%向上し、高解像度化とも相まってさらに見やすくなった。色の再現性を示すNTSC比が100%であるのも特筆すべきポイントだ。2機種とも厚さはarc/acroと大差ないが、重さが140グラム台に上がり、118グラムのarcよりNXが26グラム重くなっている。NX/acro HDはバッテリーの容量もアップしているが、HDディスプレイやデュアルコアCPUなどが影響してか、NXの連続待受時間はarcよりも短く、やや不安が残る。
Xperia NXとXperia acro HDで注意したいのがバッテリーの扱いだ。これら2モデルでは、省スペース化などを考慮してバッテリーが取り外せない仕様になっている。Xperia NXはバッテリーカーバは外すことができ、内側にSIMスロットがある。SIMはXperia NXがドコモminiUIMカード(microSIM)、acro HDがドコモUIMカード(従来のFOMAカードと同じサイズ)を採用している。NXでは従来のFOMAカードは原則として使えないので注意したい(SIMカッターを使う方法もあるが、利用は自己責任となる)。acro HDはバッテリーカバーの取り外しもできず、SIMスロットは側面にある。バッテリー容量はNXが1700mAh、acro HDが1840mAh。また、NXはmicroSDスロットを備えておらず、以前使っていた機種のmicroSDのデータを移行するなど、NXでmicroSDのデータを読み書きするには、付属のリーダライタケーブルを使う必要がある。
メモリ(ROM)は従来機から大幅に増強され、Xperia NXが32Gバイト、Xperia acro HDが16Gバイトを内蔵している。ただし2機種とも擬似的な外部メモリとして写真や動画を保存する「内蔵ストレージ」と、アプリを保存する「本体メモリー」に分けられており、NXは内蔵ストレージが計26.58Gバイト、本体メモリーが1.78Gバイト、acro HDは内蔵ストレージが計11.54Gバイト、本体メモリーが1.82Gバイト。iPhoneなどのようにデータにかかわらずメモリを共用できるのではなく、本体へのアプリ保存には、2機種とも2Gバイト弱のストレージを使うことになる。
なお、Xperia NXのベースモデルである海外向け「Xperia S」はNFCを搭載しているが、Xperia NXはNFCには対応していない。
Xperia NX SO-02D | Xperia acro HD SO-03D | Xperia arc SO-01C | Xperia acro SO-02C | |
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OS | Android 2.3 | |||
チップセット | MSM8260(1.5GHzデュアルコア) | MSM8255(1GHz) | ||
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約64×128×10.6ミリ | 約66×126×11.9ミリ | 約63×125×10.9(最厚部約11.4)ミリ | 約63×127×11.8(最厚部約12.3)ミリ |
重さ | 約144グラム | 約149グラム | 約118グラム | 約135グラム |
ディスプレイ | 約4.3インチHD(720×1280ピクセル)TFT液晶 1677万色 | 約4.2インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)TFT液晶 1677万色 | ||
バッテリー容量 | 1700mAh | 1840mAh | 1500mAh | |
連続通話時間 | W-CDMA:約390分、GSM:約370分 | 未定 | W-CDMA:約360分、GSM:約390分 | W-CDMA:約360分、GSM:約390分 |
連続待受時間 | W-CDMA:約400時間、GSM:約270時間 | 未定 | W-CDMA:約460時間、GSM:約300時間 | W-CDMA:約400時間、GSM:約280時間 |
メインカメラ | 有効約1210万画素CMOS | 有効約810万画素CMOS | ||
インカメラ | 有効約130万画素CMOS | - | ||
メモリ | ROM:32Gバイト、RAM:1Gバイト | ROM:16Gバイト、RAM:1Gバイト | ROM:1Gバイト、RAM:512Mバイト | |
外部メモリスロット | - | microSDHC(最大32Gバイト) | ||
SIMカード | ドコモminiUIMカード | ドコモUIMカード | ||
おサイフケータイ | - | ○ | - | ○ |
ワンセグ | - | ○ | - | ○ |
赤外線通信 | - | ○ | - | ○ |
防水 | - | IPX5/IPX7 | - | |
FOMAハイスピード | 下り最大14Mbps/上り最大5.7Mbps | |||
Xi | - |
ホーム画面のUIは何が変わった?
対応サービスや細かい仕様を除くと、Xperia NXとXperia acro HDのソフトウェアは基本的に共通なので、ここからはまとめて紹介しよう。
ホーム画面はドコモのスマートフォン共通の「docomo Palette UI」と、ソニー・エリクソン独自のUIがプリインストールされている。最初のセットアップではどちらのホームUIを使うかを選べるが、この操作をスキップすると初期状態はdocomo Palette UIが設定される。ホームUIは「優先アプリ設定」から切り替えられる。ソニー・エリクソンのホームUIは基本的に従来のXperiaシリーズを継承しているが、プリセットされているアプリの一部は高精細なディスプレイを生かし、アイコンデザインが一新されている。例えばミュージックプレーヤーのアイコンはXperia arcでは音符マークだったが、Xperia NX/acro HDではヘッドフォンのアイコンに変更されている。従来機と同じく、通知バーにWi-Fiやテザリングなどの設定パネルが用意されていないが、Wi-Fi、Bluetooth、機内モード、GPSを設定できるウィジェットはあり、ホーム画面上でタップするとパネルが拡大表示される(下記の動画を参照)。
ロックを解除せずに利用できるショートカットが新たに用意された。ロック解除画面で左にフリックするとミュージックプレーヤー用のボタン、右にフリックすると最大4つを設置できるアプリアイコンが現れ、ここから直接各アプリを起動できる。パスワードを設定していても、このショートカットからはパスワードを入力せずにアプリを起動できる。便利ではあるが、第三者に個人情報を見られる可能性のあるアプリを設定する際には注意が必要だ。
画面の背景色やテイストを一括で変更できる「テーマ」も用意されており、Gold、Ruby、Silk、Emeraldなど7色から選べる。Xperia NX/acro HDではテーマが反映される範囲が拡大しており、電卓などの背景色も変更される。
端末の操作感については、30分ほど撮影しながら触った限りは、スムーズに動作する印象だった。やや重いITmedia +D Mobileのトップページも、スクロールやページの拡大/縮小など、動作が緩慢になることなく操作できた。
複数のSNSを一括で利用できるXperiaおなじみの「Timescape」は、ウィジェットが改良された。これまでのTimescapeでは、最新情報の閲覧や投稿などを1つのウィジェットで実行していたが、Xperia NX/acro HDでは投稿用の「Timescapeシェア」、閲覧用の「Timescapeフィード」、特定人物のつぶやきなどをサムネイルから見られる「Timescapeフレンド」という3つのウィジェットが用意されている。利用できるSNSは、初期状態ではFacebook、Foursquare、Twitter、mixiがプリセットされていた。プラグインを利用して他のサービスを追加することも可能だ。
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