キサラギ「私、もう疲れた」Mobile&Movie 第265回

» 2007年06月29日 15時38分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名キサラギ
監督佐藤祐市
制作年・製作国2007年日本作品


 今回ご紹介する作品は、5人の男がひとつの部屋に集まるワンシチュエーション・サスペンス『キサラギ』。“キサラギ”とは、5人の男がファンだったグラビアアイドルの名前。熱狂的に応援していたファンに謎を残して、彼女は自殺してしまったのでした。以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は、注意して下さい。

 B級アイドルの如月ミキは、マネージャーの携帯電話にメッセージを残し、自殺してしまいました。

 「私、もう疲れた」

 突然のアイドルの死を嘆き悲しんだファンたちは、今も如月ミキの思い出をインターネットの掲示板で語り合っていました。そして、如月ミキの死から1年、ファンサイトの管理人である家元(小栗旬)の呼びかけで、1周忌追悼会を行うことに。

 当日、家元は如月ミキのデビュー以来のデータをコンプリートした、自慢のファイルを持って、意気揚々と会場の準備。そこへ最初にやって来たのが、安男(塚地武雅)でした。遠方からやって来たという安男は、今日の集まりをとても楽しみにしていた様子。初対面でも、掲示板ではお馴染みの仲間。さっそく、如月ミキのファントークで盛り上がります。

 次に来たのがスネーク(小出恵介)とオダ・ユージ(ユースケ・サンタマリア)。私服の家元と違って、喪服を着てきたスネークとオダ・ユージ。オダは、1周忌なのだから、喪服で過ごすべきだと沈痛な面持ち。はしゃいでいた安男と家元も静かになってしまいます。家元は持ってきたという喪服に着替え、安男は場の雰囲気になじみたいがために“洋服の青山”で喪服を買ってくると、会場を飛び出して行ってしまいます。

 最後に来たのが、紙袋を大事そうに抱えた、うつむきがちな中年の男性。それが、イチゴ娘(香川照之)でした。安男も戻り、5人が集まったところで、自己紹介をし始めますが、本名を言おうとするオダ・ユージに、家元たちはハンドルネームのままでいいと説得。イチゴ娘もそのままの呼び方で、如月ミキの追悼会は始まったのでした。

 すると突然、オダ・ユージが

 「彼女は殺されたんだ」

 と言い出します。そして、如月ミキがストーカーの被害に遭っていたことを告げたのでした。しかし、家元が持ってきた1年前のスポーツ新聞の記事には、マネージャーの携帯に

 「私、もう疲れた」

 という伝言が残され、その後自殺を図ったとあります。自殺ではないと言い張るオダは心当たりもあるとまで言い出し、追悼会は犯人探しの場に。5人はお互いを牽制し合い、事態はとんでもない方向に……。如月ミキが残した留守電メッセージの謎が解けた時、死の真相が明らかになるのです。

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