904iシリーズ唯一の“Bluetoothケータイ”は、最強音楽ケータイか──「P904i」:「P904i」レビュー(1/3 ページ)

» 2007年09月19日 22時53分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
photo デザインも刷新した「P904i」。Bluetoothによるワイヤレス音楽再生を含めた、“ミュージックケータイ”としての特徴はP902iから引き継いでいる(右は標準オプションのBluetoothレシーバー「Wireless P01」と別売りイヤフォン「Bose in-ear headphones」)

 ドコモの「904i」シリーズで唯一Bluetoothを搭載し、ワイヤレス音楽再生をサポートする“ミュージックケータイ”、それがパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P904i」だ。

 同社の「P902i」(2005年冬モデル)から引き継ぐ、904iシリーズで唯一搭載する機能がBluetooth。これは、本機の大きな特徴といえる。2006年冬モデルの「P903i」は“ミュージックケータイ”を謳いつつも、対応音源はSD-Audioと着うたフルのみの対応に留まっていた。他機種で対応していた「Windows Media Audio」(以下、WMA)は再生できず、結果、定額制の「Napster To Go」も利用できないなど、携帯で音楽を存分に楽しみたいユーザーにとってはやや物足りない印象があったわけだが、本機は今までのSD-AudioSD-Audioと着うたフルに加えて、WMAの再生と定額制の音楽配信サービス「うた・ホーダイ」にも対応。幅広いフォーマットの音楽再生をサポートし、より“ミュージックケータイ”らしくなったといえるだろう。

 本体の内蔵メモリ容量は約61Mバイト。P903iからほぼ倍増したが、実際に楽曲データを保存できるのは約42Mバイトほどのようだ(これは、1曲約1.5Mバイトと想定したカタログ値の約27曲分ともほぼ合致する)。筆者の確認した限り、うた・ホーダイ対応サイトで配信する楽曲データは高ビットレートのものも多く、2Mバイトはおろか、3Mバイトを越えるファイルサイズの楽曲も珍しくない。そのため、実際にはカタログ値の半分以下ほどの曲数しか保存できない可能性もある。

 そのため、音楽を本格的に楽しみたいユーザーは大容量のmicroSDが必須といえる。本機ではmicroSDがないと再生できないSD-AudioやWMAはもちろん、着うたフルやうた・ホーダイ対応サイトで配信する楽曲の多くもmicroSDに保存できる。microSDは最大2Gバイトまでサポートしており、手持ちのSanDisk製2GバイトとTranscend製1GバイトのmicroSDも、もちろん問題なく利用できた。

photophoto 左がほぼ初期状態、右が「うた・ホーダイ」対応サイトからダウンロードした4曲を本体メモリに保存した状態。4曲で約12Mバイトを消費している。音楽プレーヤーとして本格的に利用する場合は、本体メモリの容量はおまけ程度に思っておいたほうがよいだろう。逆に、auの「ウォークマンケータイ W52S」に搭載する“内蔵メモリ2Gバイト”のような性能も備えてほしいところ

 音楽の連続再生時間はSD-Audioで約64時間、WMAが約47時間、着うたフルが約60時間となる(イヤフォン有線接続かつ端末を閉じた状態)。SD-Audioの再生時間は、P903iの約70時間からやや短くなった反面、着うたフルの再生時間がかなり伸びた(P903iは約17時間)。このため、いくつかの音楽フォーマットが混在する使い方でも、バランスよく長時間の再生が可能になったといえる。うた・ホーダイ配信サイトの多くは原則として「着うたフル」フォーマットなので、これは非常に重要なことだと思う。

すべてのフォーマットを混在再生、強化されたミュージックプレーヤー

 ミュージックプレーヤーは新たにWMA再生に対応しただけでなく、フォーマットの区別なく混在して再生できるようになった。P903iは、SD-Audioと着うたフルで個別にプレーヤーを起動するようになっていたので、これはかなりの改善だ。そのほか、本体内蔵メモリ、microSDのどちらに保存されたデータも区別なく扱える仕様になり、アルバム別、アーティスト別といった一覧もフォーマットに関係なく表示できる。

 さらに、P903iでは着うたフルデータのバックグラウンド再生ができなかった(「メニュー」キーを押すと一時停止される)が、本機ではそれも可能になった。

photophoto ミュージックプレーヤーの起動は、メニューの「Lifekit」から、あるいはデータBOXの「ミュージック」などから行える。「SD-Audio/プレイリスト」にアクセス中はサブメニューから呼び出すことも可能だ
photo さらに左側面の[プッシュトーク]キーの長押しでミュージックプレーヤーを起動できる。ここには再生/停止を意味する刻印もある
photophotophoto “全曲一覧”画面を表示。各画面の左下のアイコンは左から「WMA」「SD-Audio」「うた・ホーダイ」(フォーマットは「着うたフル」)。フォーマットを意識することなく一覧管理できるようになった

 では、実際に再生してみよう。ミュージックプレーヤーの起動や一覧表示の切り替え時に本体内蔵メモリとmicroSDの両方にアクセスするためか、ちょっと待たされる。電源のオン/オフ、microSDの抜き差し、PCからmicroSDへ楽曲を転送した直後などはmicroSDの内容をすべてチェックするため、特にプレーヤーの起動に時間がかかるようだ。500Mバイト分ほどSD-Audio、WMAの楽曲を保存した場合、5秒ほど起動に時間がかかった。

 楽曲一覧画面だけでなく、好みの楽曲を選んで作成する「プレイリスト」も楽曲フォーマットを気にせず混在できる。プレイリストには各種一覧から複数選択して一括登録することも可能で、作成も簡単。WMAデータは、PCのWindows Media Playerで作成したプレイリストから転送すると本機にもそのまま反映できる。残念ながらSD-Audioデータ用の付属PCソフト「SD-Jukebox V6」のプレイリストは反映できないが、Windows Media Playerのプレイリストが反映されるだけでも結構便利に使えそうだ。

photophotophoto プレイリストは一覧から複数の楽曲を選択してまとめて登録できる。WMA、SD-Audio、着うたフルデータを混在させ、1つのプレイリストに登録できる(左、中)。PCの「Windows Media Player」で作成したプレイリストは本機にもそのまま登録できる。左のアイコン部分に小さく「WMA」の表記がある(右)
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