HDMIが無線に──60GHz帯を用いた高速無線伝送規格「WirelessHD 1.0」

[ITmedia]

　WirelessHDコンソーシアムは1月3日（米時間）、60GHz帯でのHDTV非圧縮映像伝送を可能にする高速無線伝送規格「WirelessHD 1.0」を策定した。

　WirelessHDは世界的に免許が不要な60GHz帯を用いたHDTV非圧縮映像および高品質オーディオの無線伝送規格。データ転送速度は最大4Gビット／秒に上り、1920×1080ピクセルのハイビジョン映像を複数受信可能で、HDMIを代替できる性能を持つ。

　また同規格は、高速デジタル無線インタフェースに加えてコンテンツ保護技術も備え、音声、映像、データなどの高品質で大容量なコンテンツを、さまざまな機器間で安全かつ簡単に送受信できる。WirelessHDに準拠した機器間での汎用性の高い機器間制御仕様も規格化されている。

　なおWirelessHD 1.0は、Motion Picture Association of America（MPAA）から著作権保護に関連した技術サポートを、またDigital Transmission Licensing Administratorからコンテンツ保護技術DTCPに関するサポートを受けている。

　WirelessHDコンソーシアムはMPAAと共同で、室内の映像無線伝送での著作権保護に取り組むという。さらに測定器メーカーからの支援を受け、WirelessHD 1.0規格への準拠を検証するためのコンプライアンスプログラムとテスト仕様書の策定に着手しており、ユーザーが正規のWirelessHD製品と分かるよう、ロゴマークの制定およびロゴライセンスについての規定も検討中だ。

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