Qualcommは9月23日(ハワイ・アリューシャン標準時)、スマートフォン向け新型プロセッサ(SoC)「Snapdragon 8 Elite Gen 6」「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」を発表した。今後発売されるフラグシップAndroidスマートフォンに採用される予定だ。
Snapdragon 8 Elite Gen 6(以下「無印」)とSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6(以下「Extreme」は、Qualcommのハイエンドスマートフォン向けSoC「Snapdargon 8」の第6世代に相当し、いずれも最新の2nmプロセスで製造されている。その名の通り、Extremeが上位製品という位置付けで、AI処理パフォーマンスを改善する観点からGPU/GPU回りを中心に差別化が図られている。
CPUコアはArmアーキテクチャをベースに自社開発した「Oryon」で、プライムコア2基(最大5GHz)とパフォーマンスコア6基(最大4GHz)の8コア構成となっている。プライムコア限定とはいえ、スマホ向けSoCのCPUコアのクロックが5GHzの“大台”に乗った格好だ。
GPUコアは自社開発の「Adreno」と名称に変わりはないが、ExtremeにはAI演算に特化したコア「Adreno Matrix Cores」が新設されており、GPUコアを用いるAI処理が高速化した他、AIを活用した超解像処理やフレーム補間処理、画像の再構成といった処理を低電力で行える「Adreno Neural Fusion」にも対応している。
同社の公称では、GPUパフォーマンスは無印で最大35%、Extremeで最大44%のパフォーマンス向上を果たしつつも、電力効率は共に最大40%改善しているという。動画再生についてはH.256(HEVC)/H.266(VVC)/AV1のハードウェアデコードに対応する。動画の録画は最大8K(7680×4320ピクセル)/60fpsに対応可能で、6400万画素のカメラ3基をコントロール可能だ。
AIに特化した演算を行うNPUコア「Hexagon」も設計を一新し、ピーク時の演算速度は無印では14%、Extremeでは35%向上してるという。電力効率も無印では最大20%、Extremeでは最大33%改善したとのことだ。各種センサーを統括する新型の「Sensing Hub」にも独立した小型NPUを2基搭載している。
メモリはLPDDR5X-5300/LPDDR6-5300規格に対応しており、容量は最大24GBまでサポートする。ストレージはUFS 5.0規格のものを搭載可能だ。外部接続は「USB 3.2 Gen 2(USB 10Gbps)」ポートを搭載可能だ。
モバイル通信用モデムは「Qualcomm X105」を統合しており、ミリ波を含む5G向け各種周波数帯(バンド)に対応できる。5G規格における最大通信速度(理論値:以下同)は、下り(受信)が14.8Gbps、上り(送信)が4.2Gbpsとなる。
無線LAN/Bluetooth/UWB(広帯域無線通信)/Thread通信チップは「FastConnect 8800」にまとめて統合されており、無線LAN(Wi-Fi)ではWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)規格に対応し、最大通信速度は11.6Gbpsに達する。Bluetoothは最新のBluetooth 6.0に対応し、HDT(高データスループット)通信も可能だ。
発表時点において、以下の海外メーカーからSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6搭載スマートフォンの投入が表明されている(機種名が明確になっているものを抜粋)。
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