ウィルコム、XGPのテストを公開――速度はどれくらい?:ワイヤレスジャパン2009
ウィルコムブースでは高速通信サービス「XGP」の速度テストや、業務用ビデオカメラで撮影した映像をXGPネットワーク経由で伝送するデモを実施。セットトップボックス型端末を利用した地域活性化サービスや、法人向けの各種サービスも紹介されていた。
「ワイヤレスジャパン2009」のウィルコムブースでは、上下最大20Mbpsの高速データ通信サービス「WILLCOM CORE XGP(以下XGP)」のデモを実施。来場者がサービスを体験できるよう、XGP対応端末を挿入したPCが展示されていた。会場で速度を計測したところ、約7Mbpsを記録した。「6〜7Mbpsの速度はコンスタントに出ている」(説明員)という。
XGPのもう1つのデモとして、業務用のHDカムコーダーで撮影したハイビジョン映像を圧縮後、XGPネットワークを介してデコーダーに伝送し、業務用HDモニターで映像を表示する実験も行われていた。映像は50Mbpsから9Mbpsに圧縮したものを、XGPネットワークを介して送信し、その後デコーダーで50Mbpsに復元されるという。モニターの映像はなめらかで、違和感なく再生されていた。
また、ウィルコムとフェイスが7月21日に発表した地域活性化サービスのデモも披露していた。同サービスは、XGP対応の家庭用情報端末に、地域情報や防災情報、生活情報などを配信するもの。地域講座の申し込みや施設の予約なども可能。情報はXGPネットワークを介して配信され、ユーザーはテレビモニターで情報を確認できる。同サービスは沖縄県金武町での導入が予定されており、正式な商用化は2010年秋ごろを目指しているという。
このほか、W-SIMやバーコードリーダー搭載の業務用端末「RZ-H220」や、ノートPCの紛失や盗難を防ぐ富士通の「データ消去機能」「PCロック機能」、ウィルコムと日産自動車が提供するカーナビサービス「カーナビ専用サービス for CARWINGS」のデモも実施していた。
関連キーワード
ウィルコム | 次世代PHS(WILLCOM CORE) | カーナビゲーションシステム | PHS | カーウイングス | 富士通 | 無線LAN | W-SIM | 活性化 | 法人ビジネス | どこでもWi-Fi | フェイス | モバイルルータ | 次世代 | シャープ | スマートフォン | テスト | 地域活性 | Wi-Fi | WILLCOM NS | 盗難対策 | 日産自動車 | ノートPC | 遠隔操作 | ネットワーク伝送 | ワイヤレスジャパン | 防災 | HD動画 | MID(モバイルインターネットデバイス) | おサイフケータイ | 無線LANアクセスポイント
関連記事
- XGP最大の特徴は“マイクロセル”と“上りの速さ”――ウィルコムの上村氏
上り/下りともに最大20Mbpsの高速通信が可能な「WILLCOM CORE XGP」の試験サービスを開始したウィルコム。10月の本サービス開始以降、XGPと現行PHSをどのような形で展開し、将来、どんなサービスを提供しようとしているのか。同社次世代事業推進室長の上村治氏に聞いた。 - 「WILLCOM CORE XGP」 エリア限定・法人限定で4月27日スタート
ウィルコムは4月22日、提供地域を限定した「WILLCOM CORE XGP エリア限定サービス」を4月27日から開始すると発表した。6月以降にモニターユーザー向けのサービスを提供する。 - ウィルコムの「WILLCOM CORE XGP」、さて何Mbps出る?
UQ WiMAXとともに、2.5GHz帯を用いる次世代高速通信サービスとして期待されるウィルコムの「WILLCOM CORE XGP」。エリアを限定した試験サービスで、どのくらいの速度が出るかを簡易チェックした。 - ウィルコムとフェイス、XGP対応の家庭用情報端末を共同開発
ウィルコムとフェイスが、高速モバイルデータ通信「XGP」を搭載した家庭用情報端末を共同で開発。XGP回線を利用した地域情報の提供をサポートする。 - ウィルコムとシャープ、WM6.1搭載の業務用スマートフォン「RZ-H220」発表
ウィルコムとシャープは、「Advanced/W-ZERO3[es]」をベースに開発された業務用スマートフォン「RZ-H220」を発表した。1.5メートルからの耐落下衝撃性能と、IP54準拠の防じん/防まつ性能を持つ。 - 常時待受の専用PHS内蔵、富士通製PCに世界初の盗難対策ソリューション搭載へ
富士通とウィルコムは、PCの電源オフ時も機能する法人向けPCの紛失・盗難対策ソリューションを開発。ウィルコムのPHS網と常時待受状態の専用PHSモジュールを用い、遠隔操作で紛失時の情報漏えいを防ぐ。 - ウィルコム、日産「カーウイングス」専用定額サービスの対応車種を拡大
ウィルコムが日産自動車のカーナビサービス「カーウイングス」向け定額通信サービスの対応車種を拡大。地デジ内蔵・HDD方式のカーナビ搭載車にもサービスを提供する。 - W-SIM無線LANルーター「どこでもWi-Fi」、2月19日発売──端末、通信料込みで月額1980円から
ウィルコムは、DSやPSP、iPod touchなどの無線LAN対応機器を接続できるW-SIM無線LANルーター「どこでもWi-Fi」を2月19日に発売。価格は新規W-VALUE SELECTの利用で頭金4800円、実質月額1980円ほどとなる予定。 - ウィルコム、システム手帳に入る薄型MID「WILLCOM NS」を発表
ウィルコムは4月15日、システム手帳に入る薄型のMID(モバイルインターネットデバイス)「WILLCOM NS」を発表した。4月24日に発売する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.