写真で解説する「ARROWS X LTE F-05D」(2/2 ページ)
ドコモ冬春モデルの中でも特に多くのサービスに対応し、高いスペックを誇る富士通製の「ARROWS X LTE F-05D」。外観、ユーザーインタフェース、主な機能を見ていこう。
ホーム画面にはAndroid標準のものに加え、ドコモが提供するバージョンアップした「docomo Palette UI」と、富士通が開発した「NX!comfort UI」が採用されている。NX!comfort UIは、通知画面上部にWi-Fi、Bluetooth、マナーモード、画面回転、FMトランスミッターなど8つのアイコンが用意されており、手軽に設定を変更できる。ホーム画面上に透過表示されるアプリ一覧はカテゴリー別に分類され、左右にスクロールする。試作機のためか、このスクロールがあまり安定しておらず、隣に遷移したと思ったら元のページに戻ってしまうことが何度かあった。アプリはダウンロード順や利用頻度順に並び替えたり、リスト表示に変更したりもできる。
マルチメディア機能にも注力し、高画質エンジンを用いた動画補正や、臨場感あふれるサウンドを再生する「Dolby Mobile」もサポートする。Dolby Mobileは動画と音楽のジャンルに合わせて効果を変更できる。最近のスマートフォンでは珍しいFMトランスミッターも利用でき、F-05Dで再生中の音楽をFMラジオで再生可能。DLNAとDTCP-IPもサポートし、テレビなどで録画した地デジの番組をWi-Fi経由でF-05Dからストリーミング再生できる。
文字入力は、ATOKを独自にカスタマイズした「NX!input」を採用し、ソフトウェアキーボードからの手書き入力や音声入力が可能。電話相手の声を聞きやすくする「スーパーはっきりボイス3」、環境に応じて相手の声を聞きやすくする「ぴったりボイス」、相手の声をゆっくり聞こえやすくする「ゆっくりボイス」、2つのマイクで雑音を抑える「スーパーダブルマイク」、利用者の耳年齢に合わせて通話音質を補正する「あわせるボイス2」など、快適な通話をサポートする機能も充実している。
F-05DのROMは8Gバイト、RAMは1Gバイト。内蔵メモリは音楽や写真などを保存する「内蔵ストレージ」と、アプリを保存する「システムメモリ」に分けられており、合計容量は内蔵ストレージが4.1Gバイト、システムメモリが1.92Gバイトとなっていた。
Wi-Fiテザリングは最大8台が接続可能。2012年4月30日までのキャンペーンにより、「Xiパケ・ホーダイ フラット」なら月額4410円、「Xiパケ・ホーダイ ダブル」なら月額4935円でテザリングも含めたデータ通信が可能だ。パケット定額料の上限やテザリング利用時の料金を考えると、速度だけでなく、料金面でもXi端末のメリットは大きい。展示されていた試作機はメーカーの評価がまだ終了しておらず、まだまだチューニングの余地が残っている印象だった。製品版の登場を待ちたい。
関連キーワード
アプリケーション | トランスミッター | ユーザーインタフェース | docomo Palette UI | Dolby | ドルビーモバイル | ARROWS X LTE F-05D | モバイルルータ | パケ・ホーダイ ダブル | ストレージ | テザリング | Wi-Fi | Xi(クロッシィ) | Android | ATOK | Bluetooth | 地上デジタル放送 | DLNA | 富士通 | NTTドコモ | ソフトウェアキーボード | 録画
関連記事
- NEXTシリーズ:Xi対応、ハイスペック&スリムな防水スマートフォン――「ARROWS X LTE F-05D」
富士通のARROWSブランドを冠する「ARROWS X LTE F-05D」は、Xiに対応するハイスペックなスマートフォン。防水、ワンセグ、おサイフケータイなど日本向け機能やサービスはもちろん、デュアルコアCPUやHD液晶など最先端の機能を盛り込んだ。 - 動画で見るスマートフォン――「ARROWS X LTE F-05D」(試作機)
Xiや日本向けサービス、デュアルコアCPU、HD液晶などスペックを充実させたドコモのスマートフォン「ARROWS X LTE F-05D」。試作機のホーム画面とブラウザを試した。 - NEXT/with/STYLE/タブレットにシリーズを一新:Xi対応スマホが登場、デュアルコアCPUやHD液晶搭載機も――ドコモ、2011年度冬春モデル25機種を発表
NTTドコモの2011年冬モデルと2012年春モデルの計25機種が発表された。次世代高速通信「Xi」対応のスマートフォンを4機種投入するほか、薄型、大容量バッテリー、高精細&大画面など、スペックにこだわったモデルも登場。テンキー付きやブランドコラボなど、女性や初心者向けスマホも充実させた。 - ドコモ タブレット:Xi対応、ワンセグ搭載の防水Androidタブレット――「ARROWS Tab LTE F-01D」
「ARROWS Tab LTE F-01D」は、NTTドコモの高速データ通信サービスXiに対応する富士通製のAndroidタブレット。10.1インチのボディにIPX5/IPX7防水機能やワンセグを搭載するなど、日本市場向けのアレンジを施しているのが特徴だ。 - 写真で解説する「ARROWS Tab LTE F-01D」(外観編)
NTTドコモから登場した富士通製のLTE対応タブレット「ARROWS Tab LTE F-01D」。10.1インチのタッチパネルを搭載したボディは防水仕様で、お風呂やキッチンなどの水まわりでの利用も考慮されている。 - 写真で解説する「ARROWS Tab LTE F-01D」(機能編)
Xi(LTE)対応の富士通製Androidタブレット「ARROWS Tab LTE F-01D」。富士通らしく防水やワンセグ対応など多彩な機能が詰め込まれている。そして、水まわりなどタッチパネルが使いにくい場合に備えて「ハンドジェスチャーコントロール」という新しいUIも搭載された。 - イメージキャラクターにEXILE:スマホ、タブレット端末市場をリードするブランドに――富士通「ARROWS」発表会
富士通はスマートフォンおよびタブレット端末の新ブランド「ARROWS」を発表。同市場の国内トップシェアを狙う。ブランド名には日本全体で出遅れてしまったスマートデバイスの分野において遅れを取り戻したい、という思いも込められている。 - +WiMAX対応:防水ボディにHD液晶、おサイフ、ワンセグを詰め込んだほぼ“全部入り”Android――「ARROWS Z ISW11F」
au初登場の“F”ブランドスマートフォン「ARROWS Z ISW11F」は、ディアルコアCPUを搭載したWiMAX対応Android。防水ボディにHDタッチパネル、13Mカメラ、おサイフケータイ、ワンセグ、赤外通信、家電連携、エコモードと、あらゆるものが詰め込まれている。 - 写真で解説する「ARROWS Z ISW11F」
CPU、ディスプレイ、カメラ、通信機能、日本向けサービスなど、これ以上ないというほどの機能やサービスを詰め込んだ「ARROWS Z ISW11F」。発表会で展示されたモデルは未完成な部分が多かったが、確認できた範囲で、その見どころをリポートしよう。 - 動画で見るスマートフォン――「ARROWS Z ISW11F」(試作機)
デュアルコアCPU、WiMAX、防水、1310万画素カメラなど高いスペックが特徴の「ARROWS Z ISW11F」。2種類のホーム画面や独自のショートカット、ブラウザの操作感を動画で紹介する。 - ドコモ スマートフォン:使いやすさにこだわった防水スマートフォン――「F-12C」
富士通製の「F-12C」は、使いやすさにこだわった防水スマートフォン。初めてスマートフォンを使う人でも迷わず操作できる機能を盛り込んだ。 - 紙ケータイ誕生の舞台裏:F-12Cは“100年ケータイ”――富士通×グローブ・トロッターが目指す普遍性と愛着
Fブランド初のAndroid端末「F-12C」は、英国の旅行カバンブランド「GLOBE-TROTTER」とコラボし、富士通ならではの使いやすい機能やUIも盛り込んだ意欲作。F-12Cはどんな経緯で開発されたのか。富士通とグローブ・トロッターが説明した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.