スマートデバイスで生活が変わる――2015年夏の“新”ソフトバンクはAndroidにも注力 ヤフーとの連携はさらに強化:Surface 3も登場(1/2 ページ)
ソフトバンクモバイルが久々に大規模な発表会を開催した。ワイモバイルを統合し、商号を「ソフトバンク」に改める同社は、モバイルインターネットのNo.1コアカンパニーを目指す。
ソフトバンクモバイルは5月19日、記者発表会を都内で開催した。発表会では、ソフトバンクブランドで発売予定のスマートフォン4機種、フォトフレーム1機種と、Android搭載モバイルプロジェクター1機種を披露したほか、MicrosoftのWindowsタブレット「Surface 3」のLTEモデルを個人向けにはY!mobile(ワイモバイル)ブランドで、法人向けにはソフトバンクブランドでそれぞれ販売することが発表された。さらに、ソフトバンクブランドのスマホにおける「Yahoo! JAPAN」のモバイルEコマースサービスとの連携強化も発表された。
- →ソフトバンクが2015年夏モデルを発表――Xperia Z4/Galaxy S6 edge/AQUOS CRYSTAL 2などが登場
- →ソフトバンクモバイル、Y!mobileブランドでLTE版「Surface 3」を販売
- →ソフトバンクのスマートフォンから会員情報不要でYahoo!ショッピングが利用可能に
ソフトバンクグループの通信3社と4月に合併したソフトバンクモバイル。同社は、7月に「ソフトバンク」への商号変更を予定している。“新”ソフトバンクは、どのように夏商戦に挑むのか。発表会を振り返ってみよう。
新ソフトバンクは「モバイルインターネット No.1コア企業」を目指す
4月1日、ソフトバンクモバイルは、ワイモバイル、ソフトバンクテレコム、ソフトバンクBBを統合し、固定通信から移動体通信までを一手に扱う総合通信事業者となった。そして、7月1日には、商号を「ソフトバンク」と改め、名実ともに新たなスタートを切る。
新ソフトバンクは、「モバイルインターネット No.1コア企業」を事業方針に据え、「モバイルインターネットを提供するネットワークを持ち、端末を持ち、契約者を持ち、そして、そこにさまざまなコンテンツを持ち、その中で最も使いやすく、最も市場価値のあるプラットフォームを提供する」(宮内氏)企業を目指す。
そのために、世界中の先端企業と連携し、その成果をサービスに反映させ、ユーザーの満足度を高めていく。宮内氏は、提携の具体例として、米GEソフトウェアとのIoT(Internet of Things:モノのインターネット)に関する提携や、日本IBMとの人工知能「IBM Watson」に関する提携などを挙げ、「世界の最先端のものを取り入れるのがソフトバンクのDNA。提携を通して、お客さまのライフスタイルを変えていく橋渡しをすることが、『モバイルインターネット No.1コア企業』である」とした。
Androidにより注力
「モバイルインターネット No.1コア企業」を目指す上で重要な要素のひとつが端末だ。ソフトバンクはどちらかというとiPhoneに偏っているというイメージが強い。それを受けてか、2015年夏モデルでは「Androidフルラインナップ」を掲げて、Androidスマホへの注力を宣言した。
「Xperia Z4」は、ソフトバンク向けのXperiaとしては2機種目となる。先代の「Xperia Z3」は、ソフトバンクのスマートフォンの中で、顧客満足度が一番だったという。使い勝手がより洗練されたZ4は、宮内氏も期待しているようだ。
「AQUOS Xx」は、シャープ製のAndroidスマホのフラッグシップモデルで、5.7型の大画面を5.5型相当のサイズのボディに収めたのが特徴だ。液晶のバックライトには、赤色に加えて青色・緑色の再現性を高めた「S-PureLED」を採用し、より色鮮やかな映像を楽しめる。
「AQUOS CRYSTAL 2」は、フレームレス構造を持つソフトバンク限定モデルの第2弾だ。画面が5.2型に大型化し、「防水、ワンセグ、おサイフケータイのフルセット」(宮内氏)で、フレームのない大画面を体感したいユーザーにオススメだという。
いよいよソフトバンクから登場、と前置いて紹介されたのが、「Galaxy S6 edge」だ。ソフトバンクとしては初めて扱うサムスン電子製のスマホだ。グローバル版と同様、4色展開で、それぞれストレージを32Gバイトと64Gバイトから選べることが、先行して導入したキャリアに対する優位点だ。
2015年夏モデルは、全機種VoLTEによる音声通話に対応する(Galaxy S6 edgeはソフトウェア更新で対応)。また、VoLTE非対応端末の一部が対応する「HD Voice」とVoLTE端末との間の高音質通話にも対応するネットワーク改良も行っている。
Androidのマスコットキャラ(通称「ドロイドくん」)と白戸家のコラボ広告「白戸ロイド」を訴求に利用するなど、従来にはない取り組みも行う。
そのほか、無線LAN(Wi-Fi)を利用してスマホ・タブレットからのテレビのリアルタイム視聴や録画番組の持ち出しに対応したデジタルフォトフレーム「PhotoVision TV2」や、Androidを搭載し、Hybrid 4G LTEルーターとしても使えるモバイルプロジェクター「モバイルシアター」も、合わせて発表している。
「Surface 3」を世界に先駆けて販売
ソフトバンクモバイルのもうひとつのブランド「Y!mobile」では、個人ユーザー向けにMicrosoftのWindowsタブレット「Surface 3」のLTEモデルを販売することが発表された。Surface 3は、グローバル発表時に、日本での投入時期が公表されていなかっただけに、大きなサプライズとなった。法人向けモデルは、ソフトバンクブランドのもと販売される。
発表会には、日本マイクロソフトの代表執行役 社長 樋口泰行氏も駆けつけ、個人、法人両方での販売に期待を寄せた。
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