法人パソコンにも高騰の波 “中古”の常識を変えた「リファービッシュPC」に企業が熱視線のワケ VAIOに聞く(3/3 ページ)
次の一手は「買取予約」
VAIOは、この課題に2つのアプローチで取り組もうとしている。まずは顧客企業に対して「部署ごとの使い分け」を提案すること。「すべての部署に高性能なPCが必要なわけではありません。例えば生成AIを使う部署には新品のハイスペックPCを、一般の事務用途にはReborn VAIOを導入するなど、使い分けができます」。
また顧客が「予算がこれしかない」と言った場面で、「では新品を7割、Reborn VAIOを3割」といった提案もできる。新品とリファービッシュPCの両方を扱い、企業に直接営業を掛けられるメーカーならではの戦略だ。本業の新品PCを売るための「調整役」になることを期待している。
もう1つのアプローチは、中古PCの調達手段に関わる部分だ。「将来的には、新品を販売する時に『買取予約』することを考えています。3年から4年使ったVAIOを返してくれれば、いくらで引き取りますと約束することで、数年後の調達できる数が見えてきます」。現在、リース会社などと協力して仕組みづくりに取組んでいるという。
買取予約は、顧客企業とVAIOの双方にメリットがある。企業は価格が上がっている新品PCの調達コストを下げられるうえ、例えば3年使ったPCを下取りに出してVAIO側でリファービッシュ品として再生し、同じ企業に再び購入してもらうことで、6~8年という長いスパンでPC調達・運用コストの圧縮を検討できる。一方のVAIOは安定的な中古PCの調達手段を得て、価格高騰で売りにくくなった新品PCの販促にも役立てられる。
「こういう仕組みができれば、数年先を見据えた良い循環ができると思います」と話す花村室長。現在の目標は、29年3月期に年間6万台のReborn VAIOを販売することだという。
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