Intelの研究者らはまた、モジュラークロッキングの仕組みを構築した。これにより、個々のタイルコア(FPエンジン、データメモリ、およびルータ)の電源を落とすことによって節電できるという。この技術は、稼働しているアプリケーションのタイプに応じ、オンデマンドでコアを起動させたり、休止させるものだ。これにより、1ワット当たり16GFlopsの性能を叩き出すことが可能となる。
80コアプロセッサは、3.16GHzで動作し、わずか62ワットの消費電力で1TFlopsあまりの処理を行う。電力は1ボルト未満だが、仮にこれを1.2ボルトに引き上げた場合、5.1GHzまでクロック周波数が上がり、175ワットとなるが、1.63TFlopsの性能が得られるという。
バウティスタ氏によれば、次の研究プロセスは、3次元スタックメモリを開発することだ。このメモリは、熱の関係でプロセッサの上に置かれるという。
キャッシュメモリの提供をどうするのか? 最終的にI/Oはどうなるのか? アナリストのケイ氏にとっては、80コアのプロセッサについては幾つかの疑問が残されたままだ。
「65ナノメートルの製造プロセスのときに、できることを示すプロセッサが手に入れられるということだ」とケイ氏。
それでも、バウティスタ氏やほかの研究者らは、こうしたタイプのプロセッサや技術は、現実の世界で実用的な使い道があると話す。例えば、マルチスレッド型のプロセッサで走らなかったり、並列処理の恩恵を得ることのないレガシーアプリケーションにも、さらなる処理性能をもたらすという。
「それはかなり上手く機能する。われわれはとても良いアプローチだと考えている」(バウティスタ氏)
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