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デジタル家電消費、復活の兆し 薄型テレビ販売3割増

» 2009年03月09日 16時39分 公開
[ITmedia]

 BCNが3月9日に発表した2月のデジタル家電販売動向調査によると、薄型テレビ、レコーダー(DVDレコーダー、Blu-ray Discレコーダーなど)、デジタルカメラ、PCそれぞれで販売台数が前年同月を上回り、低迷していた消費に復活の兆しが見えてきた。価格下落も落ち着いてきた。

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 特に伸び率が高かったのが薄型テレビ。販売台数は前年同月比31.3%増、販売金額も同14.3%増と2けた成長を達成した。好調の背景には、40V型以上の大型製品の復調があり、40V型台の販売台数は同53.6%増、50V型以上でも同31.1%増と大きく伸びている。

 レコーダーは、昨年夏以降伸び率が鈍化し続けていたが年明け以降上昇に転じ、販売台数は同28.0%増、金額は同26.9%増とそれぞれ2けた成長。薄型テレビとのセット購入需要が大きく貢献したという。

 レコーダー市場に占めるBlu-ray Disc(BD)レコーダーの比率は台数が55.6%、金額は71.5%。昨年12月のピーク時より台数で8.8ポイント、金額で5.9ポイント後退した。12月に急拡大した反動で、今後BDの構成比は徐々に拡大していくとみている。

画像 ノートPCのタイプ別構成比

 デジタルカメラは、年末商戦で台数・金額とも前年を大きく下回ったが、年明け以降台数が前年並み水準に回復。2月は前年同月比1.9%と1月に続いて微増だった。金額は同11.4%減と2けた減が続いているものの、昨年12月を底に回復基調にあるという。

 PCの販売台数は昨夏以降前年同月比20〜35%増の水準が続いており、2月も同22.5%増。平均単価の下落で販売金額は前年割れが続き、2月は同11.1%減だった。ノートPCに占めるミニノートの割合は30%と、存在感を増している。

 それぞれ価格下落も一服。型落ちモデルの整理が進み秋冬モデルにシフトした結果、薄型テレビの2月の平均単価(税抜き)は前月比0.1%上昇して10万2800円、レコーダーは3.3%上昇して6万9700円、デジタルカメラは5.9%上昇して2万6800円、PCは1.4%上昇し9万4300円。

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