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低価格ミニノートPCは「がらくた」 Apple幹部が参入否定

» 2009年04月23日 11時45分 公開
[ITmedia]

 AppleがNetbook(低価格ミニノートPC)に参入するといううわさは、現実にはならないようだ。

 同社のティム・クックCOO(最高執行責任者)は4月22日、1〜3月期決算を報告する電話会見で、記者の質問に対してNetbookに関心はないと答えた。

 同氏は今のNetbookについて、「窮屈なキーボード、ひどいソフト、がらくたのようなハード、非常に小さいディスプレイ」「Macブランドを冠するような消費者体験ではない」と語った。Appleは今のNetbookには関心がなく、「顧客が長期に関心を持つ分野ではないと確信している」とも。

 だがAppleはNetbook購入層を切り捨てているわけではない。クック氏は、「小型コンピュータでWebサーフィンと電子メールを利用したいユーザーは、iPod touchやiPhoneを買いたいと思うかもしれない」とし、AppleはNetbookを購入する人々が求めているものの一部をほかの製品で提供していると主張している。「このように、われわれは(Netbook市場に)間接的に取り組んでいる」

 「真に貢献できる革新的な製品を提供する方法が見つかれば、そうする。われわれにはこの分野に関して幾つか面白いアイデアがある」(クック氏)

 Netbookカテゴリーは急成長しており、IDCの推定では2008年の出荷台数は約1000万台。2009年には倍増する見通しだ。

 Macの販売台数は1〜3月期に、前年同期比で3%減少した。Mac販売台数が減少するのは2003年以来初めて。ただしクック氏は、前年同期はMacBook Airが発売され、販売が非常に好調だったため、比較が難しいとした。

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