5月19日に国内初のAndroid携帯「HT-03A」を発表したNTTドコモの山田隆持社長は、Android携帯をラインアップに加えたことについて「スマートフォンにとって大きな前進」と話した。HT-03Aは台湾HTC製だが、「国内メーカーにもAndroid携帯を作ってほしい」と期待している。
18機種が登場した新製品発表会で、最も時間を割いたのがAndroid携帯の紹介。「まさに携帯するGoogle」――山田社長は、Gmailやストリートビューが快適に利用できたり、「Androidマーケット」でアプリを購入・インストールできる点などをアピール。「iPhoneとは少し違った位置付けだ」とも話し、“iPhone対抗”もにおわせた(iPhoneっぽい? 国内初Android携帯を写真でチェック)(ドコモ、国内初のAndroid携帯を発表)。
AndroidやWindows Mobileを搭載したオープン仕様のスマートフォンは、iモードのようなクローズドサービスを搭載した従来のドコモ端末と競合する恐れもある。山田社長は、「どちらかが成ってどちらかが成らない、というものではない。スマートフォンの勢力が増しているのは事実だが、うまく融合していきたい。スマートフォンにiモードを載せるという議論も出てくる」と話した。
スマートフォンは世界共通仕様の端末が多く、ドコモの独自性は打ち出しにくいが、「スマートフォンは“全世界ケータイ”でドコモだけに閉じないのが特徴。独自性というより、便利なものをリーズナブルに提供する」と山田社長は位置付けていた。
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