Twitterで8月1日ごろから、スパムDM(ダイレクトメッセージ)が出回っている。DMに書かれたURLのページにアクセスし、ボタンをクリックすると、同じDMを自動でフォロワーに送り付けるという仕組み。ITmedia Newsのアカウントにも数通届いており、日本のユーザーも被害にあっている。
DMとは、2人のユーザー間でやりとりできるメッセージ機能。通常の投稿「つぶやき」(Tweet)と異なり、内容は送ったユーザーと受け取ったユーザーしか見られず、相手が自分をフォローしていないと送れない。スパムDMも、見知らぬアカウントではなくフォローしているアカウントから送られてくるため、内容を信頼し、書かれたURLを思わずクリックしてしまう人が多いようだ。
スパムDMは英文で、「has sent you a FREE GIFT to join MobsterWorld. Accept you free gift NOW! #MobsterWorld」という文章の後に、URLが付いているというもの。
URLをクリックして表示されるページのボタンを押し、さらに次のページで「Allow」ボタンをクリックすると、「MobsterWorld」(Twitterを使ったソーシャルゲームのようだ)に参加し、専用アカウントをフォローすると同時に、同じ内容のDMを、勝手にフォロワーに転送する仕組みになっているようだ。
MobsterWorldに誤って参加してしまった場合は、Twitterメニューの「設定」の「このユーザーに対する操作」から「許可を取り消す」を選べば解除できる。専用アカウントのフォローも解除したほうがいいだろう。自動で送信されたDMも、送信済みのメニューから削除すれば、相手のアカウントからも削除される。スパムDMのURLからウイルスに感染したといった報告は、今のところない。
Twitterではこれまでにも、スパムやフィッシング詐欺のつぶやきが広がったことがある。フォロー関係を通じてつぶやきやメッセージが連鎖して伝わるため、スパムが広がるスピードも速いようだ。Twitter上の怪しいメッセージには、メールと同等かそれ以上の注意が必要になりそうだ。
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