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Microsoft-Yahoo!が検索市場でGoogleに勝つには――comScoreが分析

» 2009年08月17日 08時01分 公開
[ITmedia]

 米調査会社comScoreは8月14日、MicrosoftとYahoo!提携が検索市場に及ぼす影響についての分析結果を発表した。この分析により、検索シェアでは両社を併せてもGoogleとの開きが大きいが、検索ユーザー数(Searcher Penetration)では差が小さいことが明らかになった。

 6月の米検索市場は、Googleのシェアが65%であるのに対し、MicrosoftとYahoo!のシェアは併せても28%と大きく水を開けられている。だが同月の検索エンジンを利用しているユーザー数の割合を表す「Searcher Penetration」調査では、Googleが84%、MicrosoftとYahoo!は73.3%とその差は比較的小さい。検索シェアと検索ユーザー数とのこのギャップは、Googleの検索ユーザーの方がMicrosoftとYahoo!の検索ユーザーより検索利用頻度が高いことからくる。前者は月当たり平均54.5回検索するのに対し、後者は26.9回だった。

 comScoreはまた検索エンジンへのユーザーの忠誠度についても分析した。Googleの検索エンジンユーザーは全検索の68.9%をGoogleで行っているのに対し、MicrosoftとYahoo!のユーザーは全検索の32.6%しかそれらのエンジンを使っていないという。

 これらの結果からcomScoreは、ユーザーが検索エンジンを選ぶ理由は無意識に基づく部分が大きいので、MicrosoftとYahoo!連合がユーザーが無意識にGoogleを使う習慣を妨害するためには、目覚しい差別化と優れたユーザー体験を提供する必要があると結論付けている。また両社のサービスやアプリケーションに検索エンジンをより強く統合することにより、ユーザーが検索するためにGoogleにアクセスしなくて済むようにするべきだとしている。

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