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YouTube、動画に自動で字幕をつける機能を導入

» 2009年11月20日 14時16分 公開
[ITmedia]

 米Googleは11月20日、YouTubeの動画に自動的に字幕をつける機能を導入すると発表した。

 Googleはこれまで、YouTubeの動画に字幕をつけられる機能や、字幕の機械翻訳機能を導入してきた。しかし同サイトの動画の大半は字幕がなく、聴覚障害者にとって不便な状況となっている。こうした状況を解決するため、同社は自動的に動画に字幕をつけるAuto-caps機能を開発した。

 Auto-caps機能は、音声認識技術(ASR)をYouTubeの字幕システムと連係させ、動画に自動的に字幕をつける。音声認識技術はGoogle Voiceと同じものを使っている。字幕が正確でない場合もあるが、改善を続けるとしている。

 さらに、手動で字幕をつける場合に便利なAuto-timingツールも立ち上げる。字幕に使う文章を書き込んだテキストファイルを作成すると、ARSが動画内で音声が出るタイミングを分析し、それに合わせて字幕をつけてくれる。

 Auto-capsとAuto-timingは英語に対応し、今週中に導入の予定。Auto-capsは初めはマサチューセッツ工科大学、カリフォルニア大学バークリー校、米公共放送など一部のパートナーチャンネルに限定し、フィードバックを募るという。Auto-timingはすべての英語の動画向けに提供する。Googleは、今後これらの機能をほかのチャンネルや言語に拡大していきたいとしている。

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