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新型PS3の原価は? iSuppliが分解調査

» 2009年12月14日 16時19分 公開
[ITmedia]

 ソニーが9月に発売した新しい薄型プレイステーション 3(PS3)は、これまでのモデルに比べてコストが下がっており、推定336.27ドルに抑えられている。米調査会社iSuppliが12月11日に分解調査の結果を報告した。

新型PS3

 この新型PS3は原価336.27ドルに対して価格は299ドルで、依然として原価割れの状態にある。だがiSuppliによると、赤字の幅は従来機種と比べて縮まっているという。例えば、最新モデルの赤字幅は31.27ドルで、前の世代の機種は推定49.72ドルだった。ソニーは2006年にPS3を発売して以来、ハードの赤字をゲームソフトの販売とロイヤルティーで補ってきたが、新モデルを投入するごとにコストを削減してきたとiSuppliは述べている。

 新型PS3ではコスト削減への取り組みとして、全体的な設計を変更し、部品数を4048個から2568個へ減らしている。またプロセッサは65ナノメートル(nm)および45nmプロセスを採用して製造コストを引き下げた。これによりプロセッサの消費電力も減少したという。

 iSuppliの分解調査による新型PS3の原価(推定)の内訳は以下の通り。

部品 メーカー コスト(ドル)
Blu-rayドライブ 66
Reality Synthesizer NVIDIA(ラベルはソニー) 45.82
120GバイトHDD 東芝ストレージデバイス 38
IBM Cell Boradband Engine IBM(ラベルはソニー) 37.73
電源 20.35
冷却部品 11.27
DRAM(XDR、512メガビット) Samsung 9.80
無鉛6層FR4 Honghuasheng Precision Electronics 8.47
I/Oブリッジコントローラー ソニー 5.59
Bluetoothおよび無線LAN Marvell Technology 3.92
その他 79.52
部品コスト合計 326.47
製造・テスト費用 9.81
原価合計 336.27

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