Google携帯「Nexus One」はQUALCOMMのSnapdragonチップなど最新の部品を採用しているが、部品コストは推定174.15ドルに抑えられている――米調査会社iSuppliが、分解調査の結果を発表した。
Nexus OneはGoogleが自社ブランドで直販しているAndroid携帯電話で、製造はHTCが手掛けている。価格は、キャリアとの契約なしの場合が529ドル、T-Mobileとの2年契約付きで179ドル。iSuppliの推定では、同製品の部品コストは174.15ドルになったという。これには製造費やソフトなどの費用は含まれない。
Nexus Oneの部品コストは以下の通り。
部品 | メーカー | 備考 | 価格(ドル) |
---|---|---|---|
ベースバンドプロセッサ(Snapdragon) | QUALCOMM | クアッドバンドGSM/GPRS/EDGE、UMTS、HSDPA、1GHz CPU、600MHzデジタル信号プロセッサ | 30.50 |
メモリ | Samsung | マルチチップパッケージ(4ギガビットNANDフラッシュ+4ギガビットモバイルDDR DRAM) | 20.40 |
Bluetooth、無線LAN | Broadcom | 802.11a/b/g/n、Bluetooth V2.1+EDR | 8.20 |
電源管理IC | QUALCOMM | 2.50 | |
無線モジュール | QUALCOMM | 2.50 | |
パワーアンプ | Skyworksなど | 2.20 | |
電源 | Texas Instruments | 電源管理およびリチウムイオン充電器 | 1.20 |
ディスプレイ | Samsung | 3.7インチAMOLED(アクティブマトリックス方式有機EL) | 23.50 |
タッチスクリーン | Synaptics | 17.50 | |
その他電機部品 | 16.30 | ||
カメラ | 500万画素 | 12.50 | |
付属microSDカード | 4Gバイト | 8.50 | |
コネクタ、アンテナなど | 7.50 | ||
プリント基板 | 6.60 | ||
その他機械部品 | 6.20 | ||
バッテリー | 5.25 | ||
ユニボディ筐体 | 2.80 | ||
合計 | 174.15 | ||
最も高額な部品はQUALCOMMの1GHz Snapdragonで30.50ドル。QUALCOMMはほかにも電源管理ICなどを供給しており、Nexus Oneの部品コストの20%を占めている。その次に高額な部品はAMOLEDディスプレイで、23.50ドルとなっている。iSuppliは、Nexus Oneで採用されているSnapdragon、AMOLEDディスプレイ、iPhoneのようなユニボディ筐体は、これまでに登場した携帯電話にも使われていたが、これらすべてが1つの携帯電話に搭載されたことはなかったとしている。
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