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米Yahoo!決算、減収だがディスプレイ広告好調で黒字転換

» 2010年01月27日 09時19分 公開
[ITmedia]

 米Yahoo!は1月27日、第4四半期(10〜12月期)の業績を発表した。売上高は前年同期比4%減の17億3200万ドル。純利益は1億5300万ドル(1株当たり11セント)で、前年同期の3億300万ドルの赤字から脱却した。1株当たり純利益は、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の通りだった。Microsoftとの検索提携にかかわる費用やリストラ費用などの影響を除いた非GAAPによる1株当たり利益は15セント。営業利益も前年同期の2億7800万ドルの赤字から1億1900万ドルの黒字に転換した。

 自社運営サイトにおける広告収入は前年同期比9%減、前期比では4%増の9億7100万ドルだった。前期比増となったのは2008年第3四半期以来。中でもディスプレイ広告が好調で、前年同期比16%増、前期比では26%増だった。アフィリエイトサイトの広告収入は同6%減の5億6400万ドルとなった。課金サービスは同7%減の1億9700万ドル。

 トラフィック獲得コスト(TAC)を除外した売上高は12億5800万ドルで前年同期比9%減。

 2009年通年では、売上高は前年比10%減の64億6000万ドル、純利益は43%増の5億9800万ドル(1株当たり42セント)だった。

 キャロル・バーツCEOは「第1四半期の業績はわれわれの予測を上回った。ディスプレイ広告の需要が大幅に回復しつつある。第1四半期の売り上げ予測としてここ6期で最も成長率の高い数字を発表できることをうれしく思う」とコメントした。

 今後の見通しについては、第1四半期の売上高を15億7500万〜16億7500万ドル、営業利益を9000万〜1億1000万ドルとみている。この予測にはMicrosoftとの検索提携およびリストラにかかわる費用は含まれていない。

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