ITmedia NEWS > 速報 >

SAPがSybaseを58億ドルで買収Oracle対抗

» 2010年05月13日 13時13分 公開
[ITmedia]

 独SAPは5月12日(現地時間)、データ管理ソリューションを手掛ける米Sybaseを買収することで合意に達したと発表した。取引は現金による株式公開買い付け(TOB)で行われ、SAPがSybaseの発行済み普通株式を1株当たり65ドルで買い取る。買収総額は約58億ドルに上り、取引は第3四半期(7〜9月)に完了する見込みだ。

 この買収により、両社はさまざまな製品ラインと市場にわたるシナジー効果を得られるとしている。SAPはモバイルプラットフォーム向けソリューションを強化し、インメモリ技術を強化する。Sybaseのモバイルプラットフォームを利用することで、SAPの業務アプリケーションおよびデータをモバイル向けに配信できるようになるという。一方、Sybaseはデータベース事業をSAPのインメモリ技術により強化できる。

 両社はこれまで、「SAP Business Suite 7」をSybaseのモバイルプラットフォームに統合するなど提携関係にあった。買収完了後、Sybaseは「Sybase, an SAP Company」という名称で、独立部門としてSAP傘下に入る。

 SAPはデータベース最大手の米Oracleと企業向けアプリケーション市場で激しいシェア争いを繰り広げている。データベース市場でシェア4位のSybaseを買収することでOracleとの競争力を強化する狙いだ。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

関連ホワイトペーパー

SAP | データベース | Oracle(オラクル)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.