米SymantecやF-Secuereは、サッカーワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の開幕を目前に控え、これに便乗した攻撃が急増していると注意を呼び掛けた。コンピュータユーザーをだまそうとするスパムメールや、関連用語の検索結果に不正サイトを表示させるSEOポイズニング攻撃が横行しているという。
Symantecによれば、検索サイトで「World Cup 2010」の関連用語を検索すると、偽ウイルス対策プログラムを仕込んだページにおびき寄せようとするリンクが多数表示されるという。
リンク先の不正サイトでは、Windows 7、XP、Vistaのインタフェースに見せかけた画面に「あなたのコンピュータはウイルスに感染しています」という偽の警告メッセージを出してユーザーを脅し、ウイルス削除のためと称して悪質なファイルをダウンロードさせようとする。
Symantecは、「Googleなどの検索サイトが対策に乗り出した効果から、検索結果を悪用するSEOポイズニング攻撃はここ数カ月で目に見えて減ったものの、攻撃が成功してしまうケースは依然として多い」と警告する。W杯関連の情報は慎重に検索し、できるだけFIFAの公式サイトを直接利用した方が良いとアドバイスする。
一方F-Secureは、W杯に便乗したスパムメールの流通量が急増していると指摘し、選手のスキャンダルやセンセーショナルなニュース、チケット販売などを装った手口にだまされることのないよう、注意を促した。
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