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Google Chrome安定版の脆弱性解決、PDF統合のβ版もリリース

» 2010年11月05日 08時06分 公開
[ITmedia]

 米Googleは11月4日(現地時間)、WebブラウザGoogle Chrome安定版のアップデートとなる7.0.517.44をリリースし、複数の深刻な脆弱性に対処した。また、β版は新たにPDFビューワを組み込んだ8.0.552.28をリリースしている。

 安定版のChrome 7.0.517.44ではChrome自体の脆弱性修正に加えてAdobeのFlashも更新した。Adobeが同日リリースを予定している深刻な脆弱性解決のためのパッチを先取りする形で提供したとみられる。

 Chromeの問題では解放済みメモリを使用する脆弱性、メモリ破損の脆弱性など10件の脆弱性を解決している。いずれも危険度「高」の深刻な問題で、悪用された場合は攻撃者に任意のコードを実行される恐れがある。外部からの情報提供者にはそれぞれ500〜1000ドルの報奨金が支払われた。

 一方、β版の8.0.552.28では、PDF閲覧のためのソフトやプラグインを個別にインストールしなくても、ChromeでPDFを閲覧できるようになった。通常のWebページ閲覧と同様に、PDF文書を高速でシームレスに読み込むことができるとしている。

 PDFビューワには「サンドボックス」と呼ばれるセキュリティ措置を施し、PDFの脆弱性を狙ったマルウェアなどの攻撃を防ぐ一助とした。現時点ではβ版のみだが、近いうちに安定版のChromeでもPDFビューワを提供する意向だという。

 このほか最新βでは安定版と同様にFlash更新版を組み込み、同期サービスの拡大、プラグイン処理の改善などを図っている。

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