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Oracle決算、純利益79%増で強気の予測

» 2011年03月28日 09時45分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Oracleが3月25日(現地時間)に発表した第3四半期(12〜2月期)決算は、売上高が88億ドルで前年同期比37%増、純利益は78%増の21億ドル(1株当たり利益はGAAPベースで41セント、非GAAPでは54セント)だった。前期に続き新規ライセンス収入が好調だった。非GAAPベースの1株当たり利益は、Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測の50セントを上回った。

 営業利益は62%増の30億ドルで、営業利益率は前期の32%からやや改善し、34%だった。売上高を分野別にみると、新規ライセンス収入が29%増の22億ドル、ライセンス更新およびサポート収入は13%増の37億ドルだった。サービス収入は23%増の11億ドルとなった。ハードウェア収入は17億ドルで、売上高全体に占める割合が19%になった。ExalogicとExadataの売り上げが好調で、2製品ともに前期より50%以上伸びたという。サフラ・カッツ社長は「ハードウェアの粗利益は55%になり、Sun製品の本年度の売り上げ目標である15億ドルを達成できるとみている」と語った。

 ラリー・エリソンCEOは「第3四半期中、われわれはsalesforce.comをはじめとする多数のクラウドコンピューティング関連企業とハードウェアおよびソフトウェアの契約を結んだ。Oracleはクラウドの原動力となる技術だ」と語った。

 また同社は普通株の配当を支払うことを発表した。四半期配当は1株当たり6セントで、前期より20%の引き上げになっている。

 第4四半期(3〜5月期)については、希薄化後の純利益を1株当たり53セント〜57セントと予測した。

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