NECと米NetSuiteは米国時間の5月11日、「クラウドERPソリューション」の提供に向けて協業すると発表した。企業が本社にある基幹業務システム環境を世界の拠点へ容易に展開できるための手段を提供するという。
今回の協業では、企業が自社で運用(オンプレミス)しているERPなどの基幹業務システムと、NetSuiteがSaaSとして提供するERPやCRM、eコマースなどのサービスを連携させる。NECがこの連携の役割を果たす統合ソフトウェア製品「Enterprise Gateway for NetSuite」を提供する。2社ではオンプレミスとSaaSを組み合わせたERPシステムの環境を「2層ERP」と呼称している。
協業の背景には企業のグローバル化があり、企業が世界に拠点を展開する際に基幹業務システムの拡充が必要となるが、オンプレミスのような大型のシステムでは対応が難しい。2社はSaaSを利用してオンプレミスのシステムを拡充できるようにすることで、グローバル展開する企業を支援できると説明している。
NECは、国内だけでなく北米やアジアなど海外のグローバル企業にも今回の協業に基づくソリューションを展開する。2社では今後3年間で数十万ライセンスの販売を見込んでいる。
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