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Apple、iOSのアプリ内購読に関する規約を緩和

» 2011年06月10日 08時06分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleが、2月に発表したApp Storeでの定期購読サービスのルール(App Store Review Guidelines)を一部改定した。米ブログメディアMacRumorsなど多数のメディアが6月9日(現地時間)、報道した。

 この定期購読サービスのルールに対しては多くのパブリッシャーやアプリ開発者が不満を表明しており、8日には多くのアプリユーザーを持つ英Financial Timesが、iOSアプリからWebアプリでのサービス提供への移行を発表している

 オリジナルの「App Store Review Guidelines」では、主に以下の項目が不満を呼んでいる。

  • パブリッシャーがApp Store経由で新規購読者を獲得した場合、Appleに売り上げの30%を提供する
  • App Store以外でコンテンツを販売する場合、価格をApp Storeと同等かそれ以上にする
  • App Storeで販売するアプリ内には、App Store外でコンテンツ購読を促すようなリンクを含めない

 改定後、コンテンツの価格に関する制約がなくなり、「アプリにコンテンツを購入するためのボタンや外部へのリンクを設置しない限り、アプリ外で購入したコンテンツ(雑誌、新聞、書籍、音楽、動画など)を購読・再生できる」ことになった。

 つまり、パブリッシャーはコンテンツをApp Storeよりも安い価格で販売できる。この場合は当然、Appleに売り上げの30%を提供する必要はない。Appleは現在App Storeでアプリを提供している開発者に対し、6月30日までに現行のアプリをガイドラインに合わせてアップデートするよう告知している。

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