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生地にセンサーを埋め込んだ“新しい素材” ジーンズに埋め込み、ゲームなどへの活用もウェアラブルEXPO

» 2018年01月18日 17時05分 公開
[太田智美ITmedia]

 生地にセンサーを埋め込んだ“新しい素材”が、「第4回ウェアラブルEXPO」(1月17〜19日、東京ビッグサイト)に展示されている。出展しているのはトルコに本社があるデニム素材メーカー「ISKO」。世界初展示になるという。

クッションを触ると、その部分のLEDが光る

 素材にはセンサーが埋め込まれており、触れるとその部分を感知する。展示では同素材を用いたクッションやジーンズが用意され、触ると触った場所に設置したLEDが光ったり、PCでセンサーの状態が見られたりする。

 見た目や触り心地は「布」そのもので、「センサーが埋め込まれている」と言われても全く分からない。どこにどう組み込まれているのかと凝視しても、「ただの布」のように見える。

ただの「布」に見えるが、ちゃんと反応していることが分かる

 活用領域としては、介護、理学療法、スポーツ、ゲームなどを想定。2019年春夏には、身体の動きをセンシングして専用アプリケーションと連動した「ヨガウェア」を発売する予定だという。


ISKO クッションやジーンズに“新しい素材”が使われている

ISKO 導電式の素材をセンサーの部分に使い、お尻に付けられた黒いタグでデータを収集する。

ISKO 専用アプリケーションと連動し、人が動くとモーションをキャプチャーするのが見える

 いずれ、ジーンズをタッチするとテレビのチャンネルが変えられたり、部屋の温度を設定できるようになるかも――そんな未来を想像させてくれるプロダクトだった。

太田智美

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