個人投資家の方々に、投資遍歴から投資に対する考え方まで聞いていくインタビュー企画「個人投資家列伝」。第6回は、高配当銘柄への投資を中心として、配当でアーリーリタイアを目指す、はちどうさんに話を聞いた。
はちどうさんは、都内のヘルスケアセクター企業に勤めるサラリーマンだ。30代後半ながら、年収は4桁の大台に乗っており、4人家族で暮らしている。毎月継続的に投資に資金を回しているはちどうさんだが、最初に投資を始めたのは、入社2年後の2004年だったという。
「入社2年後、(住民税などの支払いが始まり)毎年手取りが下がるようになっていることを実感した。そのころ、都市銀行から先輩が転職してきて、投資しなくちゃダメだよ、マネープラン、ライフプラン考えている? と言われ、マネックス証券で製薬領域の株を買ったのが最初」
当時から、株の配当利回りが気になっていたという。
2009年頃にワンルームマンション投資も手がけており、年300万円くらいの家賃収入があった。ローンを組んで、家賃収入の中から返済もしていくという形で、手残りが20%くらい。しかし5年ほど経って、3つほど持っていたワンルームマンションをすべて手放した。
「みんな家賃交渉してくるんです。目黒の不動前に持っていた物件では、7万5000円で貸していたのに、次は7万円に下げないと貸せないと。そのときに売る! と決断した」
不動産は古くなるにつれて、どうしても家賃相場が下がっていく。いわば年々キャッシュフローが下がっていく状況だった。では、年々キャッシュフローが増えていく資産はないか? そこで考えたのが毎年配当額が増えていく、いわゆる「増配株」への投資だった。
「給料だって数パーセントくらいずつ上がるのに、キャッシュフローも上がらないと困る。そこで注目したのが米国株。最初に買ったのはAT&T。ずっと増配してきていて、当時配当利回りが5%あった。そこからちょっとずつ個別株を買っていった」
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