個人投資家列伝(6)
配当金は月10万円超も 高配当・増配を意識して投資するはちどうさん(2/8 ページ)
高配当、増配株にこだわる理由
アーリーリタイアのために資産を築く方法はいろいろあるが、はちどうさんはなぜ高配当株や増配企業の株にこだわるのだろうか。
「投資を続けられるという観点でいうと、高配当株はキャッシュが入ってくることが大きい。株価が下がったとしても、配当を出し続けてくれるなら投資を続けられる。投資信託も本格的に始めたのはこの数年だが、つみたてNISAで10年たって、もし評価損になっていたら泣きたくなると思う」
投資で非常に重要なことは長期間続けること。一時的に株価下落などで大きく資産価値が下がっても、継続していくことで最終的には回復し、リターンを得られるといわれる。しかし、株価が大きく下がると心が折れて投資を止めてしまいたくなることが多い。そんなときの心の支えが、配当だ。
「配当金の受け取りは、米国で10%、日本で20%の税金がかかる。税金を払ったあとに再投資するのと、投資信託のように払わずに再投資するのとでは、税金の分だけ損してしまう。理論はそうだけど、長い期間に渡って投資を続けるには、楽しいという気持ちがないといけない。配当金が右肩上がりなのを見ると楽しい。資産価格は上下するので、下がっているのを見ると嫌な気持ちになる」
資産価値が下がっても、定期的にキャッシュフローがあれば耐えられる。それは不動産を持っていたときにも感じたことだった。リーマンショックや東日本大震災など、不動産価格にも影響するような出来事があったが、「不動産のいいところは価格が分からないこと。資産価値が下がってもインカムがあればいいという気持ち」だったという。
年60万円超の配当金 目標はアーリーリタイアできる年500万円
現在は、高配当の個別株から徐々に高配当の米国ETFに切り替えを進めている。併せて、太陽光発電への投資も行い、次は改めて不動産投資を行いたいと考えている。
「不動産もオリンピックが終わったくらいから考えたい。当時は都内ワンルームと地方に一棟だった。今度は不動産を都内の一等地に持ちたい」
現在は配当金受取額が10万円に達する月も出てきているが、一つのマイルストーンは8年後、2027年に月20万円の配当収入を得ることだ。はちどうさんは、家計支出なども具体的な数字を挙げてブログに公開しており、年間の生活費は約500万円。最終的には、配当などで年間の不労収入が500万円になればアーリーリタイア(早期リタイア)できると考えている。
「サラリーマンとしては恵まれていると思う。収入もほどほど高くて、自分の裁量でいろいろ決められる。しかし(普通のサラリーマンでも)アーリーリタイアの選択肢が持てることを証明したい。働かなければならないということはなく、準備をすれば辞められると証明したい」
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