「CSスタッフとコミュニケーションを取り、きちんとした教師データを作るところからやり直します。CSスタッフはデータセットを作るための大量のラベリング作業が必要になりますが、この手間は欠かせません」(豊川さん)
教師データの作り直しと同時に、CS業務のフローも再設計している。これからはAIを活用することが前提になるため、「既に回っているオペレーションを壊すべきではないという過度な配慮」(豊川さん)は捨て、人間の作業をAIに合わせる形で再設計する。
ミクシィが今回の失敗で得た教訓をあらためてまとめてみたい。
最後に、なぜ今回の失敗をブログで公開しようと考えたのか尋ねた。豊川さんは「こうして自分たちの失敗を公開することで、他の人たちが気付きを得られればいいなと思いました」と笑顔を見せる。「これからもどんどん情報を公開していきたいですし、知見を共有したいです」
早ければ2019年度の上半期には改善策の成果を公開できるそうだ。
「3分の1はお蔵入り」 失敗例に学ぶAIプロジェクトの勘所
前例ない“Pepperの接客” はま寿司のキーマンは「新規プロジェクト」で社長をどう説得したか
“ロボットで自動化”に潜むリスク 全店舗でPepper導入の「はま寿司」が乗り越えた苦労とは?
「開発の丸投げやめて」 疲弊するAIベンダーの静かな怒りと、依頼主に“最低限”望むことCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR