米Apple製品の分解レポートで知られる米iFixitが5月24日(現地時間)、Appleが5月21日(現地時間)に発表した新しいMacBook Proを分解し、無償修理プログラム対象になっているキーボードを先代のMacBook Pro(2018)と比較した。
2016年発売モデル以降のMacBook Proのキーボードは、第2世代のバタフライ構造を採用しているが、文字が勝手に反復入力されたり、文字が表示されなかったり、押したキーがスムーズに跳ね返ってこないといった症状が現れることがあるとして、修理プログラムの対象になっている。
AppleはMacBook Pro(2019)のキーボードは、構造は先代と同じだが、素材は変えたとメディアに語っていた。
iFixitの分析によると、変更点は2つ。キーキャップの下にある透明な膜の素材が、フーリエ変換赤外分光分析(FTIR)で分析したところ、ポリアセチレン系素材あるいは熱可塑性ポリウレタン(TPU)からポリアミド(ナイロン)に変わった(最初の画像)。
もう1つは、透明な膜の下にある金属製のドームスイッチの素材と、コーティング方法が変わったとしている。
iFixitは、このスイッチは高温や湿気、他のパーツからのガス放出など様々な要因で壊れやすい構造になっていると指摘。MacBook Proの基本的な問題は解決されていないので、「われわれのアドバイスは、貯金しておくこと」としている。恒例の「修理しやすさ」は10点満点で1点だった。
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