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「はやぶさ2」2回目のタッチダウン成功

» 2019年07月11日 10時55分 公開
[岡田有花ITmedia]

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7月11日、探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」への2回目のタッチダウン運用が成功したと発表した。4月にリュウグウの表面に金属の弾丸を打ち込んだ際、地下物質が飛び散っており、今回のタッチダウンは、この時に飛び散った地下物質の回収が目的だ。

画像 成功が確定した後の記念撮影。11日午前10時53分ごろのYouTubeライブより。管制室に3回目の拍手が
画像 11日午前10時22分ごろのYouTubeライブより。管制室に最初の拍手が響いた

 はやぶさ2のタッチダウン運用は、11日午前10時5分ごろスタート。管制室の様子はYouTubeでライブ配信された。

 ライブ配信では午前10時22分ごろ、はやぶさ2が計画通りリュウグウから上昇したことが分かり、管制室に最初の拍手が響いた。42分ごろにははやぶさ2との通信が回復し、「今のところ問題ない」と確認。10時53分ごろ最終確認が終わり、成功が確定したことがアナウンスされた。

 はやぶさ2は当初、昨年10月下旬に最初のタッチダウンを行う予定だったが、リュウグウ表面が想定以上でこぼこし、適した土地が見つからなかったため延期。今年2月に初回のタッチダウンに成功していた。

 4月には金属の塊をリュウグウの表面に打ち込み、人工クレーターを作成。その際、地下にあった物質が舞い上がり、クレーターの周囲に飛び散っていた。2回目のタッチダウンは、この地下物質を回収することが目的。採取できていれば世界初の快挙だ。

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