Raspberry Pi PicoはWindows、Mac、ラズパイなど、さまざまなデバイスにつなげて使えます。そこでWindowsとラズパイにつなげて使ってみましたが、システム的な親和性がいいのか、ラズパイに接続して使うのが便利でした。そこでここからはRaspberry Pi PicoをRaspberry Pi 4に接続することを前提として話を進めていきます。
Raspberry Pi PicoとラズパイはUSB Type-A to micro USB Type-Bのケーブルで接続します。ただしプログラミングをするために接続するなら「ブートセルボタン」と呼ばれる、USB端子のそばにある白いスイッチを押しながら接続する必要があります。こうするとRaspberry Pi Picoが外部ストレージとして認識されて使えます。
この開いたフォルダにある「index.htm」をダブルクリックしてRaspberry Pi PicoのWebサイトを表示させます。ページの中ほどにある「Getting started with MicroPython」というタブをクリックし、少しスクロールしたところにある「Download UF2 File」という緑のアイコンをクリックします。これはMicroPythonのファームウェアなので、Raspberry Pi Picoにインストールしましょう。「Downloads」フォルダにありますので、ファイルマネージャー上でRaspberry Pi Picoのフォルダへドラッグ&ドロップします。
するとRaspberry Pi Picoのフォルダが閉じられて、USBデバイスが外されたという表示になりますが、これは正常な動作です。
続いてラズパイのメニューにある「プログラミング」−「Thonny Python IDE」を起動します。Thonny Python IDEでは、Pythonのコマンドを入力したり、プログラムを作成してRaspberry Pi Picoを扱うことができます。
ではThonny Python IDEの右下にあるバージョン表記をクリックしましょう。すると「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」と表示される箇所がありますので、そこにカーソルを合わせてクリックします。これでプログラムをする準備が終わりました。
続いてThonny Python IDEの下にある「Shell」へコマンドを入力してみましょう。ここでは「print(“Hello World!”)」と入れてEnterキーを押します。すると「Hello World!」と表示されましたでしょうか。
このようにThonny Python IDEでは、Pythonのコマンドを入力して表示させる方法に加えて、上のカラムでプログラムを組んで動作させられます。
Raspberry Pi Picoには緑のLEDが取り付けられており、GPIO 25番に接続されています。次にこのLEDを点滅させてみましょう。
先ほどと同じように下のShellカラムへ、順番に以下のコマンドを入力します。
from machine import Pin led = Pin(25, Pin.OUT) led.value(1)
まずLEDが点灯したと思います。次にこのコマンドを入力します。
led.value(0)
LEDが消えましたでしょうか。ここまでのコマンドをプログラムに書いて、LEDがチカチカするようにしましょう。「while True」でループさせます。
from machine import Pin import time while True: led = Pin(25, Pin.OUT) led.value(1) time.sleep(1) led.value(0) time.sleep(1)
プログラムを記述したらRaspberry Pi Picoに保存します。ツールバーの「Save」アイコンをクリックすると、ラズパイ上か、Raspberry Pi Pico上かを聞いてきますので、Raspberry Pi Picoを選びましょう。ファイル名ですが、Raspberry Pi Pico単体で動作させるためには「main.py」とする必要がありますので、この名前で保存します。
いったんRaspberry Pi PicoをUSBケーブルから外します。そして今度はブートセルボタンを押さずに差してみてください。LEDが点滅したでしょうか。これでLチカの完成となります。
Raspberry Pi Picoは人気なのか、正規代理店経由の場合はKSY以外ではすでに完売となっているようです。海外の動きを見ると2月末にまた入荷するようなので、少し待てば手に入れられるかもしれません。
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