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WeWork、SPACで上場へ 13億ドル調達目指し

» 2021年03月29日 07時57分 公開
[ITmedia]

 米シェアオフィス大手のWeWorkは3月26日(現地時間)、SPAC(特別買収目的会社)を通じて年内にも米株式市場に上場すると発表した。上場時の企業価値を約90億ドル(約9900億円)とし、この結果として得られる約13億ドルの資金を成長計画に投じる計画。

 同社は2019年8月、IPOの計画を発表したが、アダム・ニューマンCEOのスキャンダルなどで経営難に陥り、9月にIPOの延期とCEOの辞任を発表筆頭株主のソフトバンクグループが経営陣入れ替えなどを推進してきた。

 wework

 SPACは、未公開企業の買収だけを目的として設立される上場企業。WeWorkを買収するBowX Acquisitionを設立したのはベンチャーキャピタルBow Capitalで、Nasdaqに上場している。

 昨年2月にCEOに就任したサンディープ・マスラニ氏は発表文で「WeWorkはこの1年で事業を変革し、再びコア事業に焦点をあわせて革新してきた。その結果、これまで以上に強固な価値提案を備えたシェアオフィスのグローバルリーダーとして浮上した」と語った。

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