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招待制の写真SNS「Dispo」読本(後編) ロールへの招待状 撮影した後がまた楽しい(6/8 ページ)

» 2021年03月30日 09時00分 公開
[納富廉邦ITmedia]

 ロールに写真を上げたら、早速、他の人をロールに招待しましょう。招待に必要なのは、写真を見る目だけです。それも、別に客観的に見る必要はなくて、自分が好きだと思う写真を多く撮っている人で、自分が作ったテーマを気に入ってくれそうな人を探せば良いのです。ここで誰を呼ぶかで、ロールが面白くなるかどうかが決まります。

 自分でやっていて思うのですが、DispoはSNSなので、自分が参加しないと面白くないのです。その意味では、Dispoの中にいるのは大体、ロールに招待されたいと思っている人です。だから積極的に招待していきましょう。

 招待は簡単。他のロールの写真を見ていて、良い写真を撮るなと思った人の名前をタップしてプロフィール画面を表示。そこで「ロールに招待」をタップすれば、自分が参加しているロールのリストが表示されます。そこで、招待したいロールを選んでタップするだけ。言葉が必要ないので、相手の国籍も年齢も性別も関係なく気軽に招待できるのがとても魅力的だなと思うのです。

 もし、相手が招待を受けてくれれば、ロールのメンバーリストに名前が表示されます。さらに、写真を上げてくれれば、当然、ロールに写真が並びます。Dispoのシステムでは、ロールに参加してくれたことは通知されるのですが、ロールに写真を上げたことは通知されません。新しい写真をチェックするために、度々、ロールを見に行くことは忘れないように。

 まあ、人を招待したロールや色んな人が投稿しているロールを見るのは、とても楽しいので、それを忘れることはないのですが。というか、ここでロールを見るのが楽しくなかったり面倒だったりする人は、最初からDispoが向いていないということでしょう。それはTwitterをやっているのに、投稿もやらず、人の投稿も読まないようなものですから。

photo スコアボードの画面。撮影枚数の上位3人の下には、上から、ハートを付けた数1位、ハートをもらった数1位、コメントした数1位、コメントされた数1位の人の名前と数が表示される

 ロールに写真が集まってくると、ロール内のスコアボードを見る楽しみも出てきます。ここには、ロールに多く投稿した人のベスト3と、その枚数。そして、最も多くハートを付けた人、最も多くハートをもらった人、最も多くコメントした人、最も多くコメントされた人が各1名、その数とともに表示されます。つまり、Dispo上では、写真をいっぱい上げた人が偉いし、ハートをいっぱい付けた人が偉いのです。ハートを受けた人よりハートを付けた人の方が上に書かれているのが、このアプリの新しさだと思うのです。

photo 「Picture against the sun[light]」、つまり「逆光」というロールのギャラリー。このようにハートの数とともに9枚の写真のサムネイルが並ぶ

 その下のギャラリーというコーナーには、ハートを多くもらった写真が、ハートの数順に9枚並びます。順位は頻繁に入れ替わるし、新しい写真もどんどん増えるので、ここは、まあ、このロールのサンプル版のようなコーナーです。それでも、ここに良い写真(と自分が思えるもの)が並ぶのは、何とも楽しく、時々、のぞいてしまいます。

 重要なのは、Dispo全体での人気ロールとか、人気写真みたいなものが公表されることがないこと。あくまでもロール単位でのランキング(ともいえない程度ですが)が表示されるだけです。これもまた、従来のSNSに対する、Dispoの独自性でしょう。

photo プライベートモードのロールは、このようにロールの上部の参加者のアイコンが並ぶ部分が緑色になる

 ロールをプライベート設定で作った場合がどうなるのかも説明しておきます。プライベートモードと公開モードの違いは、単に、プロフィール画面にそのロールが表示されないということだけです。他は、公開モードと変わらず、人を招待できるし、招待された人がまた他の人を招待できます。ただ、プロフィール画面に表示されないので、参加者以外は、そのロールを見つけられないということです。固定メンバーでその中の人たちだけで写真を見せ合うといった場合に使うと良いでしょう。

 自分の写真だけを人に見せたいという場合に使うモードではないということに注意してください。プライベートも公開も、Dispoはロールをメンバーみんなで作っていくという姿勢には変わりないのです。

 ここまでで、基本的な操作の説明、及び、SNSとしてのDispoの遊び方はほぼ分かるのではないでしょうか。後は、蛇足程度に、覚書的なことを、Dispo評も混ぜながら書いておきます。

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