　例えば、ロールへの招待は、やたらとどこからでも出来るように作られています。プロフィール画面からでも、ロール画面からでもできます。さらには、ロール画面の右上のフィルムボタンをタップして表示される画面の右上、QRコードのアイコンをタップすると、招待用のQRコードが表示され、これを、相手のDispoのロール画面右上、＋ボタンの左にあるアイコンをタップすると起動するスキャナで読み込んでもらえば、ロールへの招待が完了する仕掛けも用意されています。つまり、対面でのロールへの招待も考慮されているわけです。つまり、ロールこそが、Dispoなのです。

このようにロールの招待状をQRコードで表示できる。これは私が作った「wire/cable」というロールの招待状です。私のプロフィール画面を見て、合いそうだと思う方は参加してみてください（追い出す可能性もあるし、既に満員の可能性もあるので、そこはよろしくお願いします）

　そして、ロールへの招待を断っても、別に相手に通知が行くわけでもなく、また、参加しているロールを脱けても、ほとんどの場合、というか少なくとも私は気が付きません。69名で満員だった時だけ、あれ？　また一人呼べるようになってる、ラッキーと思う程度です。もちろん、一度抜けた後で、もう一度参加するには、やっぱり招待されなければならないのですが、それでも受けるにせよ、断るにせよ、　抜けるにせよ、心理的負担が軽いのはありがたい仕様です。

　ロールのフォロー外しなんて誰にも気が付かれませんし、フォロワーの名前を確認することもめったにないので、人へのフォロー外しも気軽にできます。一方で、良い写真をいっぱい上げると、目立つのですぐに名前も芸風も覚えます。他のロールでも、あれ？　この人はと思って名前を見ると、やっぱりということは良く起こります。

　趣味が近い人が集まるので、招待する人を探していて、良い写真だと思ってプロフィール画面に行くと、既にフォロー済みだったというようなことは、本当に頻繁に起こります。人の趣味って、そういうものなんだなあと、面白くなってしまいます。

　あと、自分が参加しているロールの名前だけは覚えておいた方が良いと思います。参加ロールが増えると、写真をロールに追加するだけでも一苦労になります。なんせ、追加するためのロールリストの画面は、誰かがそのロールにアクセスする度に並び順が変わるという謎仕様だからです。リストをスクロールしていたら一生、目的のロールにたどり着かない可能性すらあります。

　ですから、検索欄にロール名の一部でも入力して、素早くロールにたどり着くのは、Dispoを楽しく使うための必須テクニックでもあります。このアプリ、リストは全部、この謎仕様なので、ロール画面上でも頻繁にリストの順序が変わるし、通知画面で、フォローしてくれた人のプロフィール画面に行って、戻るボタンで戻ってきたら、その人の場所には戻れず、リストの一番上まで連れて行かれたりするのです。

　このインタフェースの悪さは、アナログ的という言い訳が効かないくらいの使いにくさです。先月に比べると、かなり動作は安定してきたし、日本語の表示や検索に対応したし、進歩はしているのですが、しかし、まだまだ課題の多いアプリであることは確かです。いまいち流行らない原因は、この操作性の悪さと分かりにくさのせいではないかと疑ってしまうほどです。

　あ、検索窓はユーザー名を検索する「検索」窓と、ロールを検索する「ロール検索」の2種類があるので注意。

　さらに余談ですが、私は、プロフィールや表示名、ロール名やコメントなど、全て英語に統一しています。せっかく、言葉がほぼ要らないSNSなので、できるだけ多くの国籍の方と繋がりたいからです。また、写真なので、見慣れた東京の風景より、知らない国の風景や人がいろいろ並ぶ方が見ていて楽しいということもあります。実際、ロールに世界中の階段や椅子の写真が集まってくるのは、とてもワクワクするものです。楽しみかたはいろいろですが、どうせ、職業や実績を書いていても、あまり響かないので、英語で短く、趣味や興味の傾向だけ書く方が良いような気がしています。もちろん、日本人を相手に行く！　という方がいても、それはそれで良いし、そういう部分にマナー的なものがないのも、Dispoの言葉をほぼ使わないコミュニケーションの魅力なのだと思うのです。