はてなは7月19日、ニュース配信サイト「Yahoo!ニュース」に投稿されたコメント(ヤフコメ)の表示順序の決定に、ヤフーが導入しているAI技術のAPIをソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」(はてブ)に導入したと発表した。人気コメントの表示内容を改善するという。
ヤフーのAIは、深層学習を使った自然言語処理モデルにより、中傷などの悪質なコメントの表示順位を下げ、一方で「客観的で根拠を示している」「新たな考えを提供している」などの条件を満たしたコメントを上位に表示するシステムだ。
同社によると、1日に平均で約2万件のヤフコメを削除しているという。2020年9月に、同モデルのAPIを他社に無償提供する方針を発表していた。はてなへの提供も無償としている。
はてブは、ネット上のニュース記事やブログをオンライン上に保存し、他ユーザーと共有するサービス。これまでは攻撃的で不謹慎なコメントが人気コメントになるなど健全化が課題だったため、6月に人気コメントに多様なコメント表示できるようアルゴリズムを変更した。ヤフーAIのAPI導入でさらなる改善を図る。
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ヤフー、“ヤフコメ”のパトロールAIを外部提供へ 1日に2万件の誹謗中傷を削除可能Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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