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M1 Macに対応した「DaVinci Resolve 17.3」、3倍速いは本当か小寺信良のIT大作戦(1/4 ページ)

» 2021年08月31日 08時00分 公開
[小寺信良ITmedia]

 8月20日、BlackMagic Designのビデオ編集ツール「DaVinci Resolve」および「DaVinci Resolve Studio」が17.3にアップデートされた。これまでも月に1回ぐらいのペースでマイナーなアップデートが行われてきたが、今回は17の次の桁が上がるという、やや大きめのアップデートである。

 DaVinci Resolveは、M1 Macが出たばかりの2020年12月に、まだβだったバージョン17を使ってスピードテストを行った。そこから9カ月、中身も相当変わったはずだ。

 なんといっても今回の目玉は、Apple M1チップに対応した新エンジンを搭載し、最大で3倍速いという点。エフェクトの追加や8K対応、AVC Intraデコードなどのポイントもあるが、使わない人には恩恵がない。一方、スピードだけはあらゆるユーザーが恩恵を受ける。気軽に3倍とか言ってくれちゃっているが、にわかには信じられないので本当に3倍速いのか、テストしてみることにした。

photo 新機能紹介の画面でも、3倍速がうたわれている

 今回のテストで使用するマシンは、前回同様MacBook Air M1の8コア、GPU8コア、16GBメモリ、512GB SSDという構成で、もちろん内蔵バッテリー駆動である。使用する映像ソースは、iPhone 12 miniで撮影した4K/60p/H.265の動画だ。筆者が定期的に作っている「コデラ家のハタケ」という動画コンテンツがあるのだが、同じコンテンツ製作のプロセスを、バージョンの新旧で比較しながら追いかけてみることにした。

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