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センサー搭載メガネを掛けて2週間、肩こりが減った仕組みは 「JINS MEME」を2週間使って考えたこと(4/5 ページ)

» 2021年11月05日 07時00分 公開
[西田宗千佳ITmedia]

データで「可視化」されることに意味がある?

 じゃあ実際はどう使うようになるかというと、1日の始まりや終わりに、スマホアプリをチェックして「ああ、こんな感じだったのか」と確認するようになってくる。

 データが1週間たまればその週のレポートも出してくれて、さらに、前の週などとの比較も出してくれる。「今週のここは生活時間が安定しなかったから」とか「ここは忙しかったから」などの記憶とマッチすると、なんとなく「ああ、そういうことなのか」という印象になる。

photo Mindの1週間の履歴。数字自体の意味はよく分からないのだが、確かに、生活の記憶と付き合わせると「なんとなくこの辺は質が良かったのだろう」という印象が分かる

 といっても、人間の側ができることはそんなにない。適度に休んだり、姿勢を正したりするくらいだ。

photo 姿勢のデータ。できる限りExcellent(濃い青)を増やそうとはしたのだが……

 この2週間で明確に出たのは「姿勢が正しくなってきたらしい」ことだ。「Bad」が少なくなるようにすること、「Excellent」が出る姿勢がどんなものかが可視化されることで、仕事中の姿勢は多少良くなったような気がする。結果としてだが、肩こりの痛みは減った。首こり・目の疲れ・腕の疲れは相変わらずだが。これはタイピングのしすぎだったりと、もっと根本的な働き方の問題だろう。

 アプリにはストレッチなどのルーティンの機能もあるが、正直使っていない。というか、生活する上で、そこまでスマホに従って動いていないので、通知でルーティンを出されてもな……という感じなのである。人間そんなものではないだろうか。

 まず、JINS MEMEの機能はやっぱり「可視化」に尽きる。可視化した上でどう使うかは、その人次第だ。ただ、可視化されると「よくするにはこうすればいいのか」と考え始めるので、自然とある程度は良い方向に転がっていく。要は、一時流行ったレコーディングダイエットと似た効果が見込めるのだろう。

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