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Teslaはこうやって買う(前編) 試乗からグレード選択、充電設備、納車前の諸手続きまで走るガジェット「Tesla」に乗ってます(3/6 ページ)

» 2022年02月25日 12時50分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

普段使いはモバイルコネクターで十分

 試乗の際、テスラのスタッフは、充電のことやグレード選択などの疑問に丁寧に答えてくれました。筆者の場合、自宅における普通充電で、200V、16アンペアの「モバイルコネクター」を選ぶべきか、200V、48アンペア(最大値)の「ウォールコネクター」にするのか迷いました。双方ともTesla純正の充電ケーブルです。

photo モバイルコネクターは、別売りで3万1200円。半導体不足で品薄だが納車ユーザー向けに優先して販売してくれる

 モバイルコネクターだと、理論値ベースで1時間に最大20km分の充電能力しかありませんが、ウォールコネクターであれば、理論値で60〜80kmの能力があります。ただ、ウォールコネクターを設置する場合、最大で48アンペアが流れます。このような大容量の電力契約や設備を持った一般家庭は少ないと思います。当然、別途、契約変更や高額な対応工事が必要になります。

 筆者の場合、普段使いでは最長でも1日70〜80km程度しか走りません。この程度であれば、200V、16アンペアのモバイルコネクターであっても帰宅後にプラグインしておけば、10時間で約200km分充電可能なので、翌朝には楽勝で容量が回復しています。実際、この半年、自宅充電に関して課題を感じることは一度もありませんでした。

photo PanasonicのEV用200Vコンセントにモバイルコネクターを接続する

 結果的に、電力契約や設備等は現状のままで、別途、配線とEV専用コンセントを増設するだけで対応可能でした。約7万円の工事費用でした。筆者宅は、容量の大きなエアコンやIHクッキングヒーターを導入しているため、電力的に余裕のある契約や設備だったことも幸いしたようです。工事は家を建ててくれた工務店に依頼しましたが、テスラジャパンでも業者を紹介してくれるそうです。

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