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Twitterの4〜6月期決算は減収で赤字 「マスク氏による買収保留の不確実性を反映」

» 2022年07月23日 07時02分 公開
[ITmedia]

 米Twitterは7月22日(現地時間)、第2四半期(4〜6月期)の決算を発表した。売上高は前年同期比1%減の11億7666万ドル、2億7000万ドルの純損失(1株当たり35セント、調整後は8セント)だった。前年同期は6560万ドル(1株当たり8セント)の黒字だった。

 売上高、純利益(損失)ともにアナリスト予測(売上高は13億2000万ドル、調整後1株当たり純利益が14セント)を下回った。

 売上減について同社は「広告業界への逆風と、イーロン・マスク氏によるTwitter買収保留に関連する不確実性を反映している」と説明した。

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 マスク氏による買収保留に鑑み、第3四半期の予想は提供しないとした。また、業績に関する電話会見も行わなかった。

 mDAU(広告を閲覧した、収益につながる日間アクティブユーザー数)は16.6%増の2億3780万人だった。

 同社はプレスリリースでmDAUの算出方法について詳しく説明した上で、「第2四半期の偽あるいはスパムアカウントの平均は、mDAUの5%未満であると推定する」と語った。

 マスク氏は4月25日にTwitterを約440億ドルで買収することで合意したが、5月にはmDAUに含まれるスパムアカウントがTwitterによる報告(5%未満)より多い疑いがあるとして買収を保留すると発表。7月8日には買収取引を打ち切ると通知した。

 Twitterはマスク氏を米デラウェア州衡平法裁判所に提訴し、裁判は10月に予定されている。

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