寿司の次はやはり焼肉でしょう。牛肉の本場アメリカではステーキやBBQなどアメリカンスタイルのレストランのほか、韓国系の焼肉店もたくさんあって競争が激しいです。そのような中で日本スタイルの焼肉を提供しているのがお馴染みの牛角です。Webサイトで確認してみるとなんと全米で73店舗もありました。ベイエリアではクパチーノ店を含め5店舗展開しています。なおクパチーノ店はApple新本社東入口から車で4分、旧本社からは車で5分の場所にあります。
メニューを見てみると、最初のページが日本から輸入したA5和牛のカルビで、その値段がなんと一皿70ドルでびっくり。アメリカでは和牛はとても人気があって、高級ステーキハウスのメニューで一番高いのが和牛のステーキだったりすることもあります。牛角のメニューでも最初に出てくるということは、日本の焼肉店に最高の和牛を期待して来店する人がいるということなんでしょう。私は普通のカルビとハラミを注文しました。
メニューを眺めていると、少し厚めにスライスしたサーロインやニューヨークステーキなどのメニューがあるのを見つけました。アメリカで大きな肉のステーキに慣れている人には、日本の焼き肉は薄すぎと感じるかもしれません。厚めにスライスしたステーキはそんな人のために用意されているのでしょう。
またベジタリアン向けのビビンバがあったり、スパイシーな味付けのメニューが用意されていたりと、日本よりも多様な食文化や味の好みの対応が求められるアメリカ市場に合わせた工夫がされていました。
それにしてもアメリカで炭火を使った日本スタイルの焼き肉が楽しめるというのは本当にありがたいことです。メニューの裏に「焼き肉には人を元気にする魔法があるッ。」と書かれているのを見て、本当にそうだと思いました。
今回はシリコンバレーにある吉野家、やよい軒、くら寿司、そして牛角を紹介しました。世界の先端を行くApple本社から車でわずか数分のところに、日本の人気外食チェーン店がこんなに集まっているってなんだか不思議ですね。
この辺りはサンノゼのジャパンタウンに代表されるように日系移民の方々による長い歴史がありますし、最近ではアジア出身のエンジニアが多く暮らしています。またビジネス出張や旅行で日本を訪問し食文化を楽しんだ経験を持つ人も増えています。このようなさまざまな要因から、日本食に関心を持つ人が潜在的に多い場所になっているのかもしれません。
シリコンバレーで暮らす者としては、より多くの日本の外食チェーン店がシリコンバレーに進出して来てくれることを願っています。
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