米Twitterの買収をめぐって同社と係争中のイーロン・マスク氏が、撤回した買収を条件付きで再提案した。同氏の弁護士が米証券取引委員会(SEC)に提出した2つの10月3日付の文書で明らかになった。
文書によると、マスク氏は当初の発表通り、Twitterを1株当たり54.20ドル、総額で約400億ドルで買収するという。
ただし、取引を完了するためにはマスク氏は負債によって資金を調達する必要がある。また、米デラウェア州衡平法裁判所での裁判の即時停止が条件だ。
Twitter側がこれに合意すれば、約2週間後に予定されている裁判を双方が回避できることになる。
Twitterは9月に臨時株主総会で買収取引を承認しており、この提案を受ける可能性が高い。
マスク氏は同日、「Twitterを買収することは、Xアプリの作成を加速させる」と謎のツイートを投稿した。Xは、同氏がTwitter買収の際に設立した持株会社の名称だ。
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