今回は、新色の追加ということで、性能、機能自体は従来の製品と変わらない。
USB-Cケーブルで直接接続して使用することもできるし、Bluetooth接続で利用することもできる。4台までのデバイスをペアリングでき、筆者はそれぞれに、MacBook Pro、iPad Pro、iPad miniを割り当てて使ってる。裏面のディップスイッチも「コマンドキーとOptionキーの入れ替え」など、自分の定番セッティングに変えることもできる。
ペアリングは独自のボタンなどが用意されておらず、デバイスの切り替えも「Fn」+「Ctrl」+「1〜4の数字キー」を組み合わせて行う。初めての人にとっては少しハードルが高い感じがするかもしれないが、特別なキーを触れずにキーボード自体から入力できるので、慣れると便利だ。
キートップは、シリンドルスカルプチャー配列という、段ごとに傾きの違う配列で、手を大きく動かさなくても全てのキーを打ちやすくできている。キースストロークは深いが、静電容量無接点方式が採用されているので、キーを底突きするまで深く入力しなくても、軽やかにタッチタイプしていくだけで文章(もしくはコード)が紡がれていく。
カチカチと入力感のあるメカニカルキーボードを好む人もいるが、全てのキーが滑らかに反応するスムーズな入力感という意味では、HHKBの静電容量無接点方式の方が数段快適に感じる。何より、大量の文章(もしくはコード)を書き続けても苦痛ではないどころか、それが快楽に変わってしまうのだ。
ただし、最近のノートPCに搭載されているストロークの浅いキーボードに慣れた人が使うと、最初は戸惑うかもしれない。1カ月ほどすれば手がなじんできて、HHKB特有の入力感を味わえるはずだ。
【修正履歴:2022年10月26日午後7時 初出時、限定モデルの日本語配列のキートップに「かな」表記が印字されているとしておりましたが、限定モデル含め「かな」表記がなかったため、該当箇所を修正しました】
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