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限定色だったHHKBの「雪」が定番モデル化 いったい何が変わったのか 実機を先行レビュー(3/3 ページ)

» 2022年10月26日 15時30分 公開
[村上タクタITmedia]
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使い勝手はこれまでの「Type-S」と同じ

 今回は、新色の追加ということで、性能、機能自体は従来の製品と変わらない。

 USB-Cケーブルで直接接続して使用することもできるし、Bluetooth接続で利用することもできる。4台までのデバイスをペアリングでき、筆者はそれぞれに、MacBook Pro、iPad Pro、iPad miniを割り当てて使ってる。裏面のディップスイッチも「コマンドキーとOptionキーの入れ替え」など、自分の定番セッティングに変えることもできる。

筆者の執筆環境。日々HHKBで原稿を執筆しており、HHKBエバンジェリストを拝命している
裏にはディップスイッチが設けられており、最低限度のキー配列の設定や、キーの入れ替えが可能。マッピングを変更するソフトウェアも用意される

 ペアリングは独自のボタンなどが用意されておらず、デバイスの切り替えも「Fn」+「Ctrl」+「1〜4の数字キー」を組み合わせて行う。初めての人にとっては少しハードルが高い感じがするかもしれないが、特別なキーを触れずにキーボード自体から入力できるので、慣れると便利だ。

 キートップは、シリンドルスカルプチャー配列という、段ごとに傾きの違う配列で、手を大きく動かさなくても全てのキーを打ちやすくできている。キースストロークは深いが、静電容量無接点方式が採用されているので、キーを底突きするまで深く入力しなくても、軽やかにタッチタイプしていくだけで文章(もしくはコード)が紡がれていく。

 カチカチと入力感のあるメカニカルキーボードを好む人もいるが、全てのキーが滑らかに反応するスムーズな入力感という意味では、HHKBの静電容量無接点方式の方が数段快適に感じる。何より、大量の文章(もしくはコード)を書き続けても苦痛ではないどころか、それが快楽に変わってしまうのだ。

 ただし、最近のノートPCに搭載されているストロークの浅いキーボードに慣れた人が使うと、最初は戸惑うかもしれない。1カ月ほどすれば手がなじんできて、HHKB特有の入力感を味わえるはずだ。

【修正履歴:2022年10月26日午後7時 初出時、限定モデルの日本語配列のキートップに「かな」表記が印字されているとしておりましたが、限定モデル含め「かな」表記がなかったため、該当箇所を修正しました】

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