バンダイナムコ研究所は、AIの研究開発に役立つ人間の3DモーションデータをGitHubで公開している。歩行やダンス、格闘などのモーションを合計約42万フレーム分提供する。ライセンスは「CC BY-NC-ND 4.0」で、利用の際にクレジットを表示すること、非営利でのみ利用すること、内容を改変しないことを求めている。
バンダイナムコは、メタバースやXR技術が広まる中、コンテンツ規模が拡大すると従来のモーション制作過程では限界を迎えると予想。一方、AIによるモーション研究はデータセットの入手が難しいため研究開発が進んでいないとして、自社で使っている一部データの提供を決めたという。
(関連記事:バンナム、約42万フレーム分のモーションデータ無償公開 歩行、格闘、ダンスなど 研究用に)
サイバーエージェントは社内研修のために製作した書籍「Unity パフォーマンスチューニングバイブル」をPDFにして8月に公開した。300ページに渡る内容を全てPDF化した他、GitHub上でオープンソースとしても公開。誰でも内容の編集ができるという。
パフォーマンスチューニングとは、ゲームシステムのパフォーマンスを引き出せるよう、CPUやメモリなどを調整すること。モバイルゲーム開発において、重要な工程であるが必要な知識が幅広く、体系的な学習が難しいという問題があった。これを解消し、モバイルゲーム業界全体の環境改善のため資料の公開を決めたという。
(関連記事:ゲームシステムを高速化する社内ノウハウを無償公開 Unityエンジニア向けに サイバーエージェント)
デジタル庁は12月6日、Webサイトへのアクセスしやすさ「Webアクセシビリティー」の解説資料「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」を無償公開した。技術者ではないデザイナーや行政人材など初心者を対象にした資料で、専門用語をなるべく減らし、図解を多めに盛り込んでいる。
デジタル庁は「Webアクセシビリティー初心者が利用できる行政機関向け研修資料が足りていない」という問題を指摘。問題解消のため、知識ゼロからWebアクセシビリティーを学べる解説資料を作成した。資料はPDFで55ページに及ぶ。後日、同資料のHTML版や解説動画、調達仕様書のひな型集、早見表なども公開する予定。
(関連記事:デジタル庁、初心者向け「Webアクセシビリティー」導入ガイド無償公開 非技術者向け、専門用語は少なめに)
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