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キヤノン最軽量フルサイズ「R8」登場 R6 Mark IIのエッセンス注入 10bit Logや4Kの2時間録画も

» 2023年02月08日 15時50分 公開
[山川晶之ITmedia]

 キヤノンは2月8日、小型軽量が特徴のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R8」を発表した。上位機種「EOS R6 Mark II」とエントリー「EOS RP」の間に入る新シリーズで、RPのサイズ感を維持したまま、R6 Mark IIの基本性能を継承。約461gの小型軽量を実現しつつ本格的な撮影を可能にする。

「EOS R8」

 R8は、「クリエイティブフルサイズ」をキャッチコピーとしており、静止画・動画クリエイター向けに訴求。約2420万画素のフルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を採用。常用ISOは最高10万2400を実現しており、「デュアルピクセル CMOS AF II」や、ディープラニングを活用した被写体検出「EOS iRT AF X」を採用。電子シャッターで毎秒40コマの連写機能も実現する。

RPより操作性を向上している
左が「EOS R8」、右が「EOS RP」

 動画機能は、6Kオーバーサンプリングから生成した4K/60p収録に対応。エントリーモデルながらHDR PQ 10bitに加え、Canon Log3 10bitでも収録も実現した。排熱処理を工夫することで連続撮影時間の制限撤廃を実現し、1080p/60p、4K/30pは最長2時間の録画をサポートした。1080p/180pのハイフレームレート撮影も可能だ。ボディ内手ブレ補正は搭載されてないが、レンズ内ISと動画電子ISの協調動作により、手持ち撮影でも安定した記録が可能という。

 また、フォーカス時の画角変化を補正する「フォーカスブリージング補正」の他、ライブ配信やリモート会議に便利なUVC/UACに対応。USBケーブルを接続するだけでWebカメラとして機能する。静止画を撮影するだけで、撮影直前の約2〜4秒のシーンを動画として記録し、1日をまとめたダイジェスト動画を自動生成する「プラスムービーオートモード」なども利用可能。

 ボディは防塵防滴構造で、フレームにマグネシウムを採用。3.0インチのバリアングル液晶、236万ドットEVF、シングルSDカードスロット(UHS-II)などを備える。また、USB充電にも対応する。マルチアクセサリーシューは、XLRアダプターや指向性ステレオマイクロホン「DM-E1D」、スマートフォンリンクアダプター「AD-P1」などを接続可能。より高度な撮影をサポートする。

 カメラからWi-Fiアクセスポイントに接続することで、キヤノンのクラウドサービス「image.canon」への自動転送にも対応。image.canonを経由して、「Googleフォト」「Lightroom」「Frame.io」への転送も可能だ。

 価格は、R8のボディが26万4000円、新投入する軽量ズームレンズ「RF24-50 IS STM」とのレンズキットは29万3700円。4月下旬での発売を予定する。

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