コロナ禍前のMWCと大きく変わったと感じたのが、端末の大きな発表がなかったことだ。
もちろん、Xiaomi(シャオミ)が会期前日に「Xiaomi 13」シリーズをバルセロナ国際会議場という、かつてサムスン電子やファーウェイが新端末の発表会を行った会場で発表したが、Xiaomi 13は既に中国で発売済みの端末で、イベントは欧州での本格展開を発表したもの。来場した記者たちもそれを認識しており、未知の新製品に対するような興奮は感じなかった。
OPPO(オッポ)は2日目にMWC会場ブース内でイベントを開催し、縦型折り畳み端末の「OPPO Find N2 Flip」の欧州市場での発売を発表したが、これもすでに中国では昨年末に発売済み。イベント自体も、端末だけでなく、技術力の高さや環境保全への取り組みにも時間を割くなど、OPPO自身の認知度を上げようという意図を感じた。
残念だったのは、ソニーが出展しなかったことだ。コロナ禍前は例年ブースを構え、会期初日にXperiaの新端末を発表していたソニーだが、今回はブースも新製品発表もなかった。
その代わりに大きな存在感を放っていたのが、XiaomiやOPPO、HONOR(オナー)といった中国のスマホメーカーだ。HONORは元々ファーウェイが抱えていたブランドの1つ。ファーウェイが米国から禁輸措置の制裁を受けたことから独立し、スマホの開発を続けている。
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