「Experiments with Google」は、GoogleがAIやARといった最新技術の可能性を示すために、実験的な応用例を紹介するショーケースだ。膨大なコンテンツを公開しており、その多くはスマートフォンやPCで試せる。
この連載では、多種多様な応用例の中から興味深いものをピックアップ。実際に遊んだ体験レポートを通して、裏側にあるテクノロジーや、技術の活用方法とその目的を解説する。
読者の皆さんも、ぜひ自分の手で試しながらその仕組みを学んでもらえたらうれしい。きっと、最新技術の魅力に気付くはずだ。
連載34回目の今回は、立体的な紙細工をWebブラウザ上で再現できる「3D Pop Up Card」を取り上げる。
3D Pop Up Cardは、1枚の紙を切ったり折ったりして作る立体的な紙細工を、Webブラウザ上でビジュアル設計できるツールだ。イメージは「飛び出す絵本」(ポップアップ絵本)だが、3D Pop Up Cardは紙を適切な角度に折り曲げると紙細工が完成する構造になっている。
この種の紙細工を実際に作る場合、子供の工作にぴったりだし、立体が何層にも重なるような凝ったデザインに挑めば大人でも楽しめるだろう。とはいえ、複雑なものを作るのは切る場所や折る位置を決めるのが難しい。
それが3D Pop Up Cardを使えば、直感的な操作で驚くほど簡単に設計図を作れてしまう。これを活用しない手はない。文字で説明するより、見てもらったほうが早い。実際に試していこう。
3D Pop Up CardはWebアプリなので、Webブラウザさえあればすぐに“仮想の紙細工”を実践できる。画面上で紙細工を作るように動かせばいいので、操作も分かりやすいはずだ。早速使っていこう。
Webアプリを起動すると、サンプルとして見事な「城」の紙細工が表示された。3D Pop Up Cardは表示用の「Display Mode」と編集用の「Edit Mode」という2種類のモードを切り替えて使うようになっている。起動時の初期状態はDisplay Modeだ。
ここでマウスの左ドラッグ操作(左ボタンを押したままドラッグ)をすると、紙細工を見る視点が変わる。見る方向を上下左右、表裏などと動かすことで複雑な構造がどのように作られたか理解できる。
マウスの中央ホイールを回すと、紙の開き具合を変えられる。この操作も、複雑な紙細工の構造を把握する助けになる。
画面右側の制御メニューにある「Edit Modeボタン」にチェックを入れる、紙細工を編集するモードに切り替わり、編集用のグリッドが表示される。なお、マウスの右ボタンをクリックしてもモードを切り替えられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR